News Up ヘルプマークを知っていますか?

News Up ヘルプマークを知っていますか?
赤い四角の中にハートとプラスのマーク、東京都が運用している「ヘルプマーク」と呼ばれるものです。重い病気にかかっていたり、義足などをつけていたりしている人のほか、妊娠初期の人など、外見から分からなくても援助や配慮が必要なことを周りの人たちに知ってもらうためのマークです。しかし、このマークをつけて電車の優先席に座っていてトラブルになったなどとの声もあり、十分に知られていないことが課題になっています。
ヘルプマークは平成24年10月から東京都が配り始めました。病気や障害で困っているのに外見からは分かってもらえず、つらい思いをしているという人たちの要望に応えたものです。デザインのハートマークには「人を思いやる気持ち」、プラスのマークには「行動する」という意味合いが込められているということです。
マークを付けた人を見かけた場合は、席を譲ったり、困っている様子だったら声を掛けるなどの行動をお願いするものです。
カバンなどの見やすいところに付けられるようタグが付いていて、都営地下鉄の各駅、都営バスの各営業所、ゆりかもめ・多摩モノレールの駅(いずれも一部の駅を除く)などで無料で受け取ることができます。去年夏までに合わせて8万5000枚が配られたということです。

ヘルプマークとは

ヘルプマークは平成24年10月から東京都が配り始めました。病気や障害で困っているのに外見からは分かってもらえず、つらい思いをしているという人たちの要望に応えたものです。デザインのハートマークには「人を思いやる気持ち」、プラスのマークには「行動する」という意味合いが込められているということです。
マークを付けた人を見かけた場合は、席を譲ったり、困っている様子だったら声を掛けるなどの行動をお願いするものです。
カバンなどの見やすいところに付けられるようタグが付いていて、都営地下鉄の各駅、都営バスの各営業所、ゆりかもめ・多摩モノレールの駅(いずれも一部の駅を除く)などで無料で受け取ることができます。去年夏までに合わせて8万5000枚が配られたということです。

トラブルの投稿も

しかし、このヘルプマークを巡っては、ツイッターにこんな書き込みが見られました。
ヘルプマークをつけて電車の優先席に座っていたところ、お年寄りたちとトラブルになったというもので、「『若いのだから席を譲れ』と言われ、『このマークを知っていますか』と訪ねたところ、『知らない』と言われた」というのです。
この投稿をきっかけに、ネット上では「優先席に座っているとけげんな顔される」「マーク付けていても、席譲ってもらったことはほとんどない」などと、ヘルプマークの認知度が低く、そのメッセージが届いていないという意見が相次いでいます。

なぜ低い認知度

このヘルプマークは、東京都の事業とあって、都営地下鉄、都営バスなどでは、優先席の近くにマークの意味を紹介するステッカーが貼ってあります。しかし、都内を縦横に走るJR東日本や私鉄、東京メトロの地下鉄の車内では、こうした紹介はありません。駅にポスターを掲示してくれる会社はあるものの、東京だけではなく近郊の県にも乗り入れているなどの理由で、車内での掲示については協力は得られていないといいます。
このため、東京都内で生活していても、利用する交通機関によってはマークを知らないという人がいてもおかしくはないのです。
東京都では、公共交通機関だけではなく、さまざまな職種の民間企業にも働きかけを行い、ヘルプマークについて社内研修で取り上げてもらったり、人目につく場所に啓発のポスターを貼ってもらったりするなどしています。
しかし、「人を思いやる気持ち」を「行動に」というせっかくのメッセージも、東京都のみの事業にとどまっていては、広がっていきません。
ただ、新年度からは、こうした状況も変わる見通しです。来月から京都府でもヘルプマークの導入を始めます。また、青森県や徳島県、それに札幌市でも平成28年度中に導入するということです。都には、ほかにも導入を検討したいという自治体からの問い合わせが相次いでいて、ヘルプマークを全国共通のものにすることを内閣府に提案しているということです。

助け合いの気持ち広がって

東京都福祉保健局では「導入から10年たったマタニティマークも半数の人が意味を知らないという調査結果もあり、新たなマークが浸透するのには時間がかかります。外見からは分かってもらえない大変さを抱えているという切実な声は多く、周囲の人に知らせるヘルプマークの役割はますます大きくなっていると思います。マークをきっかけにいろいろな場面で助け合いの気持ちが広がっていってほしい」と話しています。都では、マークの周知に向けて、引き続きJRなどに働きかけを行っていくことにしています。
来月からは、差別的な扱いを禁止して合理的な配慮を求める「障害者差別解消法」も施行されます。ヘルプマークを付けている人を見つけたら、思いやりを持って接してみませんか。

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