【広島】ブラジル出身オスカル、ルーキー最速1勝!登板2戦目で「最高です」
2016年3月28日6時0分 スポーツ報知
◆広島6―3DeNA(27日・マツダスタジアム)
お立ち台での姿が初々しかった。開幕戦に続く、プロ2戦目で手にした初勝利。オスカルは「初めてマツダで勝てて最高です!」と、すっかり流暢(りゅうちょう)になった日本語で喜びを爆発させた。
同点の7回から2番手で登板。柴田をツーシームで詰まらせ二ゴロ。続く戸柱には左前打されたが、代打・宮崎は田中の好守備にも助けられて遊ゴロ併殺打。7回裏に味方が勝ち越して12球団のルーキーで最速の白星が転がり込んだ。
両親とも沖縄生まれの日本人だが、自身の国籍は出身国のブラジル。2008年に来日して白鴎大に進学。日本でプロ野球選手になる夢をかなえた。両親とのやりとりはメールがほとんどで、国際電話は料金が高いために月に1度程度。「今日はちゃんと電話で報告します。いつか球場に招待したい」と笑みを浮かべた。
28日が自身の25歳の誕生日。「これが大きなプレゼントになりました」。そういって、ウィニングボールでふくれた左の後ろポケットをさすった。(角野 敬介)
◆仲尾次 オスカル(なかおし・おすかる)1991年3月28日、ブラジル生まれ。25歳。両親は沖縄生まれの日本人でブラジル在住。カントリーキッズ高を卒業時に来日し、白鴎大に進学。2013年のWBCブラジル代表で日本戦に登板。ホンダから15年ドラフト6位で広島入り。178センチ、78キロ。左投左打。年俸800万円。