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クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

電気代やガス代といった公共料金を、クレジットカードで支払うメリット&デメリットのまとめ。カード払いするかどうかを迷っている方に。

支払い まとめ 節約

http://www.flickr.com/photos/28158865@N00/4830592127

photo by Incanus Japan

今回は電気代やガス代、上下水道代といった公共料金をクレジットカード払いでするメリットとデメリットをわかりやすくまとめてみたいと思います。

未だに銀行口座振替でそれらの料金を支払っている…という方は、この機会に支払い方法の見直しを検討してみてくださいね。

公共料金をカード払いするメリット:

1.ポイントが貯まる

公共料金をクレジットカード払いする最大のメリットは、支払い金額に応じてポイントが貯まるということ。

例えば電気代、ガス代、上下水道代、NHK受信料、携帯電話料金などを毎月3万円支払いしている家庭の場合、年間36万円もの支出をしている計算になるため、これをポイント還元率1%のクレジットカードで支払うだけで3,600円分のポイント獲得につなげることが出来ます。

もちろんこれは1年だけの話ではなく、一度、支払い方法を銀行振替からカード払いに切り替えておきさえすればその後もポイント獲得が可能。3年で1万円分以上、10年なら3万円分以上もポイント獲得になるので決して馬鹿にはできません。

年数月間3万円月間5万円
1年間 3,600円 6,000円
3年間 1万800円 1万8,000円
5年間 1万8,000円 3万円
10年間 3万6,000円 6万円

2.引き落とし日が同じになる

電気料金、ガス料金、水道料金などをバラバラに払っていると、当然ながらそのそれぞれで銀行引き落としがかかる形になりますが、1枚のクレジットカードに支払いをまとめてしまえば引き落とし日は1つになります。

  • 支払日がバラバラ:引き落とし日を管理するのが面倒
  • 支払日が1つ:月に1度だけ残高管理をすればOK

これ、銀行口座残高に余裕がある家計であればバラバラでもそう問題があるわけではありませんが、口座残高がカツカツな家計だと常に銀行口座残高と請求書をにらめっこする必要性があるので面倒。

その点、カード払いにまとめてしまえば月に1度だけ残高管理をすればよくなるのでラクだと言えます。

3.支払い管理がラク

公共料金の支払いをクレジットカードにまとめると、支払いの管理もラクになります。なにせクレジットカードの利用明細書さえ確認すれば、そこにすべての支払履歴が記載されるようになるので、今月は電気代がいくらだったのか…といった数字を把握しやすくなるメリットがあるためです。

また、明細書を保管しておけば、先月よりも水道代が500円あがっちゃったな…とか、去年のガス代はいくらだったのか?など、そういった比較もカンタンになりますよ。加えて今、話題の家計簿アプリと連動させれば公共料金のグラフ化なんてものも出来たりするメリットもありますね(詳しくは下記記事などにて)。

4.支払いを先延ばしできる

公共料金をクレジットカード払いにすると、銀行口座振替の時よりも約1ヶ月ほど、支払いを先延ばしすることが出来るようになります(先延ばしできる期間はクレジットカードによって異なります)。

  • 口座振替:相手から請求→即引き落とし
  • カード払い:相手から請求→カードで支払い→カード代金の引き落とし

そのため、手元にお金がない…という場合にはカード払いに切り替えることで1ヶ月ほど支払いを先延ばししてしまえばOK。その間にしっかりお金を貯めることが出来れば、1ヶ月後にやってくる支払日に問題なく料金を払えることでしょう。

そしてこれなら電気やガス、携帯電話を止められてしまう心配も減るので、生活に窮している時こそクレジットカード払いがおすすめ*1。必要なら電気代やガス代支払い後に、リボ払いや分割払いに切り替えることだって可能です。

5.信用力があがる

公共料金をクレジットカード払いにするメリット5つ目は、あなたの世間一般からの信用力をあげることができるというものです。

実はクレジットカードを使った履歴や、銀行からお金を借りた履歴というのは個人信用情報機関という場所に保管&管理されているもの。そのため、クレジットカードを正しく健全に利用すると、この履歴を良いものに変えるメリットがあるのです(俗にいうクレヒスを磨くということ)。

もちろん公共料金の支払いをクレジットカードでしている場合でもこの履歴を磨くことが出来るので、将来、住宅ローン等を借りたいとか、いつかはブラックカードを持ちたいと思っている方はクレジットカード払いがおすすめですね。詳しくは下記記事などを参照にどうぞ。 

cards.hateblo.jp 

公共料金をカード払いするデメリット:

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photo by Théo La Photo

1.口座振替割引が受けられない

公共料金をクレジットカード払いする最大のデメリットは、口座振替割引などがカード払いだと受けられないことにあります。

例えば東京電力や関西電力では銀行口座振替をしてくれた利用者に対し、毎月、50円(税別)の割引を実施しているのですが、これがクレジットカード払いだと受けることが出来ません。仮にカード払いをするメリットがこの50円(税別)以下だと思う方は、口座振替割引のほうを優先させたほうがメリットがあることになります。

  • カード払いのメリットが50円以上:カード払いがおすすめ
  • カード払いのメリットが50円未満:口座振替がおすすめ

まぁざっくり、月額5,000円以上の電気料金を払っている方ならカード払いのほうがお得、月額3,000円程度しか電気は使わないよ…という一人暮らしの方なら銀行口座振替のほうがお得…といった感じでしょうか。

ちなみに北海道電力や沖縄電力などは口座振替割引自体がそもそも存在しないので、100%、カード払いをしたほうがお得です。反面、あまり料金が高くなることがない東京都の上下水道料金などは口座振替のままにしておいたほうがお得かもしれません。

2.支払いを先延ばしにするのが気持ち悪い

2つ目はデメリットらしいデメリットでもないんですが、『とにかくなんでも支払いがきたらすぐに払ってしまいたい!』という方にはクレジットカードは向きません。

これは現金主義の方に多い傾向があるので、そういう後払いが気持ち悪い方は銀行口座振替のほうがシンプルでわかりやすいかもしれませんね。いくらお得であっても変な気分を感じながらカード払いをする必要性はないので、好きな方を選んでもらえればと思います。

3.利用限度額を圧迫するなど

3つ目のデメリットは、電気代やガス代などをクレジットカード払いしてしまうと、その分だけクレジットカードの利用可能残高が減り、他の支払いに使いにくくなるというものです。

利用限度額10万、20万といったカードしか持っていない方、リボ払いの未払い残高が膨らみすぎて、もう残りの枠がほとんどないよ…という方はお気をつけ下さい(利用限度額をあげるための方法は下記なども参照に)。

cards.hateblo.jp

私がカード払いをする理由:

http://www.flickr.com/photos/80072069@N00/121832515

photo by gullevek

では、私はどのように公共料金を支払っているのかというと、それはやはりクレジットカード払いです。電気代、ガス代、水道料金、保険代、NHK受信料などなど、カード払いできるものはすべてカード払いしてしますね。

理由としてはそのほうがラクということがすべて。ポイントが貯まるとか、支払いが先延ばしに出来るとか、そういう話じゃもうなくて、クレジットカード払いにさえ設定しておけば支払い漏れがなくなるので、余分なアタマをそちらに振り分けなくていい…というのが最大のメリットかなと思ってます*2

結果としてポイント獲得ができ、更には信用力もアップしていくクレジットカード払い。個人的には今後もカード払いを優先して選択していきたいなと思います。

以上、電気代やガス代といった公共料金を、クレジットカードで支払うメリット&デメリットのまとめ。カード払いするかどうかを迷っている方に…という話題でした。

参考リンク:

公共料金の支払いをクレジットカードで行うのであれば、ポイントが貯まりやすいカードで支払うのがおすすめ。ポイント還元率1.0%以上のカードを使うことで口座振替割引以上のポイント獲得を目指してみてくださいね。

cards.hateblo.jp

*1:クレジットカード払いに切り替えると、ガス会社や電力会社はあなたに対してではなくクレジットカード会社に対してお金を請求するようになります。この際、仮にあなたがクレジットカード会社にお金を払わない場合であっても、クレジットカード会社はガス会社や電力会社に対してお金を払うことになるので、結果として電気やガスが止められてしまう心配が減ります(あなたがお金を払わなくてもカード会社が払っている以上、電気やガスが止まらないということ)。但し、クレジットカード会社への返済を滞らせると、後述する個人信用情報機関に悪い履歴が記録されることになるので、その後は誰もあなたを信用してお金を貸してくれなくなります。下手すると自己破産にも繋がっていくのでこの点はお気をつけ下さい(分割払いやリボ払いをしてでも返済だけは踏み倒さないように!)。

*2:やはり1度でも支払い漏れを起こしてしまえば、その後、コンビニまでいって支払いをしなくちゃいけないとか、電話をして遅延損害金の計算をしてもらうとか、そういう面倒な手間が発生してしまうので、そういう手間を防げるメリットは計り知れないです。