新幹線を作ったから需要が生まれるので、需要があるから作るのではない。
この辺りが財務官僚には分からないので、必ず経済を悪化させる。
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引用:http://ichigen-san.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2014/06/11/photo.jpg


北海道新幹線が開業し、「失敗しました」というニュースを待ちわびている連中が居る。

財務官僚と取り巻きマスコミ、評論家、左翼政治家や言論人などです。


新幹線の失敗を願う人たち

3月26日に新青森駅から新函館北斗北までが開業し、北海道新幹線が営業運転を始めました。

各地で祝賀イベントが開催され、初乗りや初ツアーで賑わっているが、快く思っていない人達がいる。

財務省の官僚と財務省を支持する政治家、エコノミスト、それらを支持する人々で、心の底から失敗して欲しいと考えている。
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新幹線は最初、東海道の東京=大阪間しか建設予定がなく、だから新しい幹線鉄道と名づけられました。

これを日本中に拡大したのが田中角栄を急先鋒とする積極財政派で、手始めが山陽新幹線でした。

当時の総理大臣佐藤栄作は新幹線を地元に建設すれば、選挙で有利になると思いつき、山口県まで線路を引き伸ばした。


結局公共事業とはこういう事で、世のため人のためという訳ではない。

以降総理大臣が変わるたびに地元に新幹線と高速道路を建設し、日本中に新幹線が延長される事になった。

中でも特に有名で物議を醸したのが田中角栄で、日本中に新幹線と高速道路を張り巡らす「日本列島改造論」をぶち上げた。


今日存在する地方の高速道路と新幹線のほとんどは、田中角栄が計画したものと言って良く、総理を辞めてからも長く闇将軍と呼ばれた。

有名な逸話としては、在る日国鉄総裁に直接電話をし、「次の選挙までにトンネルが開通しなければ貴様は首だ」と言ったとされている。

そのトンネルは地下水が噴出して難工事だった為、迂回して大きなカーブを描く様に変更し、「角栄カーブ」と呼ばれていた。

開業時の東北新幹線は5割ほどの乗客だったが、上越新幹線はガラガラで世紀の大失敗と言われ、田中角栄失脚の一因にもなった。



猿でも乗せるつもりか

小泉内閣の時に規制改革担当大臣や国土交通大臣を歴任した石原伸晃は北海道の高速道路を「人より熊のほうが多い」と言って中止するよう迫った。

ニワトリが先か卵が先かという議論があるが、高速道路を作るから便利になり人々が住むという発想が彼にはない。

大正時代に岩手県の過疎地に鉄道を敷こうとしたところ、野党議員が「猿でも乗せる気か」と激怒した記録が残っている。


使わない鉄道もその地域の資産になり魅力になり、魅力があるから人々は住み、魅力がなければ出て行く。

新幹線を建設するべきではないとする人たちは「需要が無いから建設しても赤字になる」と主張している。

建設派は新幹線を建設する事で地方の魅力が増し、住民が増えて地方経済が潤い、需要が生まれると主張している。


田中角栄の地元の新潟と、側近の小沢一郎の岩手に新幹線を作るため、上越と東北新幹線が開業したのが昭和57年の事だった。

この時もトンネル工事の影響で上越新幹線だけ遅れていたが、また「貴様は首だ」と言ったのか、途中乗り継ぎで無理やり開業させている。

空気を運ぶ新幹線と呼ばれ、あらゆる人々が赤字を保証していたが、結局黒字になってしまった。


最初赤字だったのだが、新幹線の駅を田んぼの中に作ったら、田んぼに人々が移住してきて都会になっていった。

すると新幹線に乗る人が増えて需要が生まれ、何十年も掛けて黒字になったのだった。

田中角栄大勝利だったが、反対した財務省や健全財政派は面目丸つぶれで、現在もあらゆる新幹線と高速道路建設に反対している。


その結果、今では韓国や台湾、中国はおろか、アフリアにさえ抜かれる高速道路最貧国になってしまいました。

主要大都市を結ぶ高速道路が一路線だけで、しかも片側2車線だが、外国では片側5車線くらいが普通だったりする。

地方の高速道路は片側1車線の交互通行だったり、首都高速には退避スペースも無かったりします。


「需要がないから建設しない」という一見正しそうな健全財政理論は、間違っているのが証明されたのです。

建設するから需要ができるので、建設しなければ日本は後進国になるだけです。


世紀の大失敗、上越新幹線を建設したら新潟に新幹線の需要が生まれた。
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引用:http://jreast-shinkansen.com/200kei/newspaper/img/vol2/photo1_news1.jpg



「赤字黒字論」のバカバカしさ

田中角栄が計画した整備新幹線と地方の高速道路は結局全て成功し、何らかの形で人々に利用されています。

だが財務省をボスとする財政派は、自分達の間違いで日本を後進国にしてしまったのを認めたくないのです。

JR北海道は赤字経営で、事故が多発しており新幹線の営業はさらなる負担をもたらすと考えられている。


これに対する正しい解決策は、JR北海道を再国営化し、新幹線を札幌まで開業させて経営を改善する事です。

北海道には年間2500万人もの、本州との往復需要があり、速い鉄道を低料金で作れば必ず利用されます。

赤字は国費で補えば良いのであり、北海道という土地が便利になり、住民が増えることでいつかは採算が取れます。


鉄道会社がなぜ黒字経営をしなければならないか、民営化の時まじめに議論されませんでした。

国が鉄道会社に赤字補填したとしても、経済活動によって補填分以上の税収があれば、国としての負担はゼロです。


「赤字の公共事業は民営化し廃止しろ」という人が居ますが、その人は水道が赤字なら水を飲むのを辞めるんでしょうか?

一般道路は国の補助金で作られているので「赤字」なので道路を廃止し、病院や学校、保育所も廃止しなければなりません。

まず国が公共サービスを国費で行って、それによって経済が拡大し税収が増えるので、公共事業を減らせば財政悪化するのです。


明治政府が最初の鉄道を建設したとき、むろん確実な需要予測などなく、赤字覚悟で「ええい、作ってしまえ」という事でした。

鉄道を建設したから鉄道利用者が生まれたのであって、最初に建設しなければ何も生まれないのです。

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