真田嶺、滝沢文那
2016年3月28日07時37分
イナゴやバッタ、カイコなどの昆虫を使った発酵調味料の試食会が27日、和歌山県紀の川市の粉河ふるさとセンターであった。地元で地域活性化に取り組む団体「いなか伝承社」の主催。昨年から一部の調味料を販売しているが、一般向けの試食会は初めてで、県内外から11人が参加した。
地域にある資源を生かし、新たな魅力の発信方法を探る、いなか伝承社。取り組みの一環として、湯浅町伝統のしょうゆの醸造技術に、田舎暮らしにつきものの昆虫を、大豆の代わりとして組み合わせ、しょうゆ風の発酵調味料を開発した。
この日は、昨年から販売を始めた「イナゴソース」で使用したツチイナゴに加え、コバネイナゴ、トノサマバッタ、カイコ、ジャンボミールワームの計5種の昆虫を、それぞれしょうゆこうじと米こうじで醸造した10種類の調味料を準備。市販されている大手メーカーのしょうゆも並べ、味や香りを比較した。その後、この昆虫の調味料を生かした料理として、から揚げや煮物、お吸い物、サラダなど14品目を用意して味わった。
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朝日新聞社会部
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