自爆テロ未遂の女 過激派に誘拐された女子生徒か

アフリカのナイジェリアでおととしイスラム過激派組織に誘拐された200人以上の女子生徒の行方が今も分からないなか、隣国カメルーンで自爆テロの未遂事件で拘束された女が「自分は誘拐された女子生徒の1人だ」と述べたことから、ナイジェリア政府が身元の確認を急いでいます。
ナイジェリアでは、おととし、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が、地元の学校から200人以上の女子生徒を誘拐したうえで、「奴隷として売り飛ばす」と脅し、生徒たちの行方は分からないままとなっています。
ロイター通信などによりますと、隣国のカメルーン北部で25日、10代とみられる女が自爆テロを行おうとして拘束され、当局の調べに対し、「自分は誘拐された女子生徒の1人だ」と述べたということです。
連絡を受けたナイジェリア政府は、女子生徒たちの救出を求めて活動を続けている家族や支援者の代表などを現地に派遣し、確認を急ぐことにしています。
過激派組織IS=イスラミックステートに忠誠を誓うボコ・ハラムは、警戒されにくい女性や少女に人混みの中で自爆するよう強要しており、女子生徒たちもテロに利用されているのではないかと懸念する声も出ていました。
女子生徒の支援者らは「事態は切迫している」という認識を示し、一刻も早く身元を確認してほしいと述べています。