【BOX】4連勝の寿以輝、身長差10センチの三瓶に決定打放てず「今回は負けたと思った」
2016年3月27日21時31分 スポーツ報知
◆プロボクシング 報知新聞社後援「ドラマチックボクシング」(27日、大阪・東和薬品RACTABドームサブアリーナ=旧なみはやドームサブアリーナ)▽フェザー級(57・1キロ以下)4回戦(56・5キロ以下契約)〇辰吉寿以輝(判定 2―1)三瓶一樹●
元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男・寿以輝(じゅいき、19)=大阪帝拳=がプロ4戦目に臨み、三瓶一樹(24)=ワタナベ=に2試合連続で判定勝ち(38―39、39―38、39―38)し、デビューから4連勝(2KO)となった。4回戦(C級)ボクサーを卒業し、B級(6回戦)昇格が決まった。三瓶の戦績は3勝(1KO)4敗。
辰吉は身長が10センチ高く、リーチが長い三瓶の懐に入れず、互いに決定打を放てなかった。2試合連続でKO勝ちを逃し「前回は勝ったと思ったけど、今回は負けたと思った。悔しい」と悔し涙を流した。
リングサイドで観戦した丈一郎は「よかったんちゃう」と安どしながらも「見方によればドローやと思う。そういう試合をした時点で悪い。つらいと思うけど、うちも経験した。誰もが通る道。腹立たしいのは分かる」と次男の胸中を思いやった。
ただ、試合内容にはダメ出しした。「ワンパターンの練習しかしてないから幅がない。俺がトレーナーにつきたい。基本的なことができていないもん。イライラする」と10分間もぼやき続けた。
三瓶は「負けて言うことじゃないけど、効いたパンチはなかったし、体の強さも感じなかった。クリーンヒットが必要だった。再戦できるならやりたい」と判定に首をかしげていた。