借金をする際に大きな痛手となる金利は、毎月の返済額に組み込まれますので元本をなかなか減らす事ができません。
そこで負担の大きい金利支払い分を減らす事ができる裏技として大車輪と呼ばれる手法が人知れず利用されています。
大車輪とはどのような物なの?
借金返済の裏技と聞くと、なにやら問題のある方法ではないのかと気になる所ですが、実は金融会社を利用する上でも法律においてもまっとうな手法になるのです。
実際にこの手法を行なう際にはやや手は掛かるものの、効果的に確実に金利支払い分を減らす事ができますので、借金返済をする上で使わない手はないのです。
ではこの手法は具体的にどのような物なのでしょうか。
まず大まかな概略としては、融資を受ける金融会社はA社とB社の2つになり、相互に融資したお金をやり取りさせる中で金利負担を削減します。
例えばA社から20万円の借入をした場合に、続いて借りる金融会社は1週間金利無料のB社を選択します。
このB社で借り受けた20万円はそのままA社への返済に充てる事になり、金利無料の期限である1週間が経つ前に再びA社で20万円の融資を受けて、B社の返済に充てます。
さて、ここまでのやり取りでは双方から実質的に借りている分は20万円のみになり、金利についても借り換えをした際の1日分だけに留まります。
一見するとこのままでは単に借り換えをして金利を無くしただけであり、金利無料の1週間を過ぎれば何のメリットも無いように見えるのです。
しかしここに一つカラクリがあり、実はB社で融資を受ける際の特典である1週間金利無料は初回の利用だけでなくその後に融資を受ける際にも制限無く何回でも適用されるのです。
一般的にこの手の金利無料サービスは、その金融会社を初回に利用する時だけ適用されるものです。
しかしごく一部の金融会社に限りその後の利用でも繰り返して1週間に限り金利を無料を無料にする事ができるのです。
つまりはA社で借りて翌日にB社から借りた分をA社に返済する事を繰り返せば、その間に発生する金利はお金をやり取りする1日分だけに減らす事ができ、1ヶ月30日の中で金利が発生するのはわずか4日間に限られるのです。
1ヶ月単位で見れば4/30、つまりおよそ1/7まで金利を抑える事ができますので、年間単位で見れば削減できる金利負担分は非常に大きな金額になりますので、まさに借金返済における裏技となるのです。
手法をより便利に活用するには
こうした大車輪の手法は自転車操業のようにも見えますが効果のほどは絶大で、金利をわずか1/7に抑えられるのであれば使わない手はありません。
ただ利用するにあたり金利無料の期間は1週間に限られますので、毎週のように融資の借り換えを行なう必要があり、このあたりについてはやや面倒に感じるかもしれません。
しかし金融会社を広く見渡してみると、初回のみ限定されますが金利無料の期間を1ヶ月やそれ以上の長期に設定している金融会社があります。
こうした金融会社を利用した場合に金利無料は初回利用時のみに限られますが、借り換えの期間を長く延ばせる点で便利に活用する事ができるのです。
この大車輪を使う上でのデメリットは?
このように大車輪には大きなメリットがあるように見えますが、その一方で少なからぬデメリットがあります。
こうした借り換えを繰り返す上で前提となるのは、1週間無金利の金融会社の審査を無事に通過できる事です。
すでに多くの借入がある場合は審査で落ちる可能性が高く、通過するにはあらかじめ借金を減らしておく事が必須です。
またもう一つ大きなデメリットとして挙げられるのは、細かな借り換えを繰り返しますので信用情報機関に記録が残る点です。
現状としては金利支払い分を減らせる一方で、将来的に住宅ローンなど大きな融資を受ける際に融資の申し込みを断わる可能性があるのです。
やはり短期間での借り換えは信用面で不安を与えてローン会社も慎重になりやすく、こうした手法を利用する際には数年先の将来の事も含めて、手法を利用するか否かをしっかりと考えておく事が重要です。
他にもよるある失敗として、借り換え時に一旦お金が手元に戻ってくるため、そのお金を返済にあてずに使ってしまうパターンも多いですね。