「道南いさりび鉄道」も大盛況
北海道新幹線(新青森−新函館北斗)の開業から一夜明けた27日、北海道函館市は最高気温11.3度の快晴となり、観光地や各新幹線駅は多くの観光客でにぎわった。並行在来線の経営を引き継いだ第三セクター「道南いさりび鉄道」(旧JR江差線五稜郭−木古内)も満員となる列車が相次ぎ、順調なスタートを切った。
道南いさりび鉄道は、新幹線駅の木古内から五稜郭を結ぶ37.8キロ。大半の区間は津軽海峡沿いの絶好のロケーションを走り、遠くに函館山を望むこともできる。開業に伴い、従来の車両を改装した観光列車「ながまれ号」を導入したこともあり、多くの鉄道ファンが新デザインの車両を楽しんだ。
新幹線で新函館北斗まで行き、いさりび鉄道で木古内に立ち寄ったという長野市の会社員、竹内賢司さん(42)は「車窓から海を眺めながら走る列車の旅は快適だった。新幹線とは違う楽しみを味わえることが魅力になると思う」と満足した表情だった。【遠藤修平、三沢邦彦】