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【未解決事件を追う】
家出?おかしい、動機がない、手紙は誰かに書かされたのでは…埼玉・朝霞の中2不明9カ月
埼玉県朝霞市三原に住む市立朝霞第三中2年の斎藤杏花(あんな)さん(13)が今年3月に行方不明になってから、すでに9カ月が過ぎた。埼玉県警は事件・事故に巻き込まれた可能性も含め、地道な捜索を続けている。来年1月15日で14歳の誕生日を迎える杏花さん。父、紀明さん(45)と母、真希子さん(41)は「13歳のうちに何とか杏花を見つけてあげたい」と帰りを待ち続けている。(さいたま総局 川峯千尋)
失踪数日後に届いた手紙
杏花さんの行方が分からなくなったのは今年3月10日午後3時45分ごろ。自宅前で10代ぐらいの男性と話しているところを近所の人が目撃したのを最後に、携帯電話や財布も持たず、制服のまま姿を消した。
その日は、放課後に習い事のエレクトーンと塾に行く日だった。杏花さんは部活を休み、家が近い友人と家路についた。同日午後5時ごろ、真希子さんが仕事から帰宅すると、ポストに杏花さんとよく似た筆跡で「家も学校もちょっと休みたいですしばらく友達の家ですさがさないで下さい」とメモ書きが残されていた。