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 熊本県知事選は27日投開票され、現職の蒲島郁夫氏(69)が、前熊本市長の幸山政史氏(50)と弁護士の寺内大介氏(50)の新顔2人を大差で破り、3選を決めた。蒲島氏は県政の継続を訴え、自民党の全面支援を受けて組織型選挙を展開した。当日有権者数は145万8108人、投票率は51・01%(前回38・44%)だった。

 蒲島氏は自民党県連の要請で東大教授から転身し、2008年に初当選。過去2回同様、政党の公認や推薦は求めなかったが、自民党県連は「公認以上」を掲げ、公明党県本部も支援。連合や県農政連など約200団体の推薦も受けた。「くまモン」の活躍や生産農業所得の九州1位、熊本空港の国際線就航などを挙げ、「2期8年のよき流れを止めない。流れを強く大きくする」と訴えた。

 幸山氏は地域格差が深刻だとして、過疎地の集落維持対策や県の組織改革による市町村支援強化などを訴えた。無党派層に働きかける「草の根選挙」を徹底したが、広がりを欠いた。

 寺内氏は共産党が加わる団体が支援し、安倍政権との対決姿勢を強調。立野ダムの建設中止や中学3年までの医療費無料化などを訴えたが、及ばなかった。

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