子どもの薬の情報集め副作用など分析 運用開始
子どもに処方された薬の情報を集め、副作用などを分析する国内で初めてのシステムの運用が始まりました。
東京・世田谷区にある国立成育医療研究センターには、今月、「小児と薬情報センター」が設置され、全国およそ50の小児医療専門の医療機関で子どもに処方された薬の情報を電子カルテを通じて一元的に集める初めてのシステムの運用が始まりました。ここでは、薬の種類や効果、それに副作用などの情報をデータベース化し、分析する計画です。
子どもの薬を巡っては、安全性や効果を確かめる臨床試験が難しいことや、患者が少なく採算が取れないことから、開発が進んでいません。
医療の現場では、大人向けの錠剤をすりつぶしたり、カプセルから中身を取り出したりして、子どもに処方するケースが少なくなく、安全性や副作用の把握が十分ではないと指摘されていました。
「小児と薬情報センター」の矢作尚久医師は「新たなシステムの活用で子どもの医療の安全を守るとともに、将来的には新たな薬の開発が期待できる」と話しています。
子どもの薬を巡っては、安全性や効果を確かめる臨床試験が難しいことや、患者が少なく採算が取れないことから、開発が進んでいません。
医療の現場では、大人向けの錠剤をすりつぶしたり、カプセルから中身を取り出したりして、子どもに処方するケースが少なくなく、安全性や副作用の把握が十分ではないと指摘されていました。
「小児と薬情報センター」の矢作尚久医師は「新たなシステムの活用で子どもの医療の安全を守るとともに、将来的には新たな薬の開発が期待できる」と話しています。