女子生徒保護 未成年者誘拐の疑いで23歳男に逮捕状

女子生徒保護 未成年者誘拐の疑いで23歳男に逮捕状
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2年前から行方が分からなくなっていた埼玉県朝霞市の当時中学1年生だった女子生徒が、27日午後、東京・中野区で保護され、警察は27日夜、未成年者誘拐の疑いで女子生徒と一緒にいた23歳の男の逮捕状を取りました。
警察によりますと、保護されたのは、おととし3月、中学校を出たあと行方が分からなくなっていた埼玉県朝霞市の当時中学1年生の女子生徒で、27日正午すぎ、東京・中野区のJR東中野駅の公衆電話から「助けてほしい」と警察に通報し、警察に保護されました。
保護されたとき、女子中学生は「男が『秋葉原に行く』と言って外出した隙にアパートから逃げ出し電話した」などと話し、行方不明になったおととし3月、男から「弁護士だが、送ろうか」などと声をかけられて車に乗ったということです。
警察によりますと、女子中学生と一緒にいたのは中野区に住む23歳の男で、警察は27日夜、女子中学生を連れ去った未成年者誘拐の疑いで逮捕状を取りました。
男は中野区のアパートに帰宅せず、現在、所在が分かっていないということで、警察は男の行方を捜査し、未成年者誘拐の疑いで逮捕する方針です。
女子中学生は、おととし3月10日、中学校を出たあと学習塾に姿を見せず、帰宅した母親が自宅の郵便受けに「家も学校もちょっと休みたいです。さがさないでください」などと書かれたメモがあるのを見つけました。そして、3月19日には、「元気で過ごしている。迷惑をかけてごめんなさい」と書かれた手紙が自宅に届き、警察は20キロほど離れた埼玉県上尾市内から投かんされたとみて捜査員を出しましたが、手がかりはなく、事件に巻き込まれた疑いもあるとみて調べていました。
女子中学生はすでに両親と対面し、健康状態に問題はないということです。警察は、生徒が不明になったいきさつや、2年間どのような状況でいたのか詳しく調べることにしています。