米民主党 サンダース氏が3州すべてで勝利

米民主党 サンダース氏が3州すべてで勝利
アメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びは、党員集会が開かれた3つの州すべてでサンダース上院議員が勝利して、先行するクリントン前国務長官との差を縮め、食い下がっています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者選びは26日、西部ワシントン州とアラスカ州、それにハワイ州の合わせて3つの州で党員集会が開かれました。
このうちワシントン州とアラスカ州では集計の結果、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員が女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官に圧勝しました。
また、アメリカメディアによりますと、ハワイ州でも集計率87.8%の時点で、サンダース氏が70.6%の支持を集めたのに対し、クリントン氏が29.2%となっていて、サンダース氏が勝利しました。
これによって、民主党の候補者選びが行われた32の州のうち、サンダース氏が14の州で勝利したことになり、18州を制して先行するクリントン氏との差を縮めています。
サンダース氏は演説で、「西部の州で候補者選びが進むにつれてよい流れになってきた」と述べ、今後の選挙戦で巻き返しを目指す考えを強調しました。
民主党では、サンダース氏が若者を中心に根強い支持を集め、クリントン氏に食い下がっていて、2人の争いは長期化する公算が大きくなっています。