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Chikirinの日記 RSSフィード

2016-03-27 で、どこにあるのよ?

木下斉さんにボロクソに言われてる ふるさと納税ですが、もちろん私もお世話になってます。

てか、ここ数年、この制度のおかげでお米も買ってない。


これ、納税すると先方の自治体からいろんな売り込みパンフレットが届くんです。

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どこの自治体も“ふるさと納税”をきっかけに、都会からの観光客(あわよくば移住者)が来てくれることを期待してるみたいなんですけど、

だったら、送ってくる書類に県名くらい書くべきだと思いません?

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これじゃあ、どこにある町なのか、全くわからないでごじゃるよ。

観光に行こうにも、北陸にあるのか四国にあるのかで、行きやすさも行きたくなる季節も全然ちがうのに。


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ここ(↓)なんて年賀状まで送ってくるんだけど、北海道なのか九州なのかさえわからない。

てか、まずは町名に「ふりがな」振ってもらえませんかね? 正確な読み方がわからないと“音”的に記憶に残らない。

読み方がわからないと、(観光に行こうかなと興味をもったとしても)ネットで検索するにも大変なんです。

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ここは、大陸が九州だということだけはわかる。でも県名は不明。

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こういう町や村の役場は、いつもは自分ちの住民にしか書類を送らないから、住所を書くときに県名を書くという習慣がないんです。

だから都市部に住む人に書類を送るときも、(何も考えず)全く同じフォーマットで資料を送ってくる。


でもね。これらは納税書類なんだから、本人やその家族、税理士さんにそのアシスタント、税務署職員まで、いろんな人の目にとまる可能性があるんです。

だから、せめてどの大陸にあるのか、何県にあるのか、

一目で分かるようにしておけば、出張とかにいくとき、「そーいえば、○○町って近くだったよな?」みたいになるんです。


移住を考えてる人だって県名が頭に残っていれば、テレビで宮崎県の特集を見た時、「そーいえば、あの自治体も宮崎県だったよな」みたいな想起が起こる。

町のある場所が北海道や北陸だと意識付けておけば、テレビが「北陸新幹線開業!」「北海道新幹線開通!」とニュースで報じてくれるたびに、

「そうかー新幹線が開通したんだね。この前、ふるさと納税した町も行きやすくなったかなー」みたいに考えてもらえるじゃん。

そういうの利用しなくてどーすんの?

ほんと、マーケット感覚の不足が甚だしい。


他にも、返礼品の再注文書を同封し、納税後、返礼品を別途注文してくれた人には配送料無料とか割引をすれば、再注文の大きなインセンティブになるし、

書類に「返礼品名&その写真」を載せる(←納税した人がもっとも忘れないのは「あれが美味しかった」という記憶なので、どの町から何をもらったかの紐付けに役立つ書類が重要)とか、

できることはいくらでもあるのに、みーんな横並びで観光パンフを送ってくるだけ。

もうちょっと顧客目線で頭を使ったほうがいいのでは?

てか、顧客インタビューをするくらいの意欲をもったほうがいいのでは?


「はっ! 確かにそのとおりだ・・・」と思った自治体の方、この本、お勧めですよ。

※『マーケット感覚を身につけよう』は、ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶベスト経営書 2015 の9位に選出され、ビジネス書大賞 2016 にもノミネートされています。


そんじゃーね!


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