蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
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(3月16日)
【ゴルフ】吉田弓美子、首位に1打差の2位 ワセリン塗って花粉症撃退2016年3月27日 紙面から
アクサレディス<第2日>▽26日、宮崎市・UMKCC(6482ヤード、パー72)▽晴れ、気温13・2度、風速4・4メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ3人)▽観衆4966人 前日4位の吉田弓美子(28)が3バーディー、1ボギーの70とスコアを伸ばして通算5アンダー、首位と1打差の2位に浮上した。春先は例年、重度の花粉症に悩まされ、大きなマスクが欠かせなかった吉田だったが、最近話題沸騰中のワセリン効果で症状軽減、今季初Vチャンスとなった。首位は6アンダーでキム・ハヌル、吉田と並ぶ2位に申ジエ(ともに韓国)が続いている。アマチュアの勝みなみ(17)=鹿児島高2年=はイーブンパーで18位に後退した。 マスクさん、さようなら〜! 前週からマスクなしでプレー、好調持続中の吉田が出だしから連続バーディー発進。6番で1つボギーを挟んだが、8番で2・5メートルのチャンスも決めて、インコースはパープレー。首位に1打差で最終日最終組をスタートする。 国内女子ツアーの春の風物詩(!?)になっていた吉田のマスク姿。例年この季節は重度の花粉症に悩まされ、ちょうど2年前のこの大会ではそれが原因で過呼吸状態になり、救急車で病院搬送。翌日のプレー前に棄権した経験もあるほど。だが、ことしは違う。 「複数のマスク会社さんから毎年大量に送っていただいて、とてもありがたかったんですけど…、先々週、仲のいい大江香織から『ネットでワセリンが効くって話題になってるよ』と教えられて。早速、ドラッグストアで購入して使ってみたら、効果てきめんなんですよ」。綿棒で鼻孔に塗ると、つらい鼻水症状が劇的に軽減されたという。
「以前はプレー中、マスクの中は“大洪水”だったんです。それが気になって集中力も散漫になっていたこともある。きょうもくしゃみは出ても、鼻をかんだのは2回ぐらい。すごく楽です」。前々週9位、前週5位の好結果にそれが影響していることは間違いなさそうだ。 加えて、ルール改正で、ことしからアンカーリング(中長尺パターのグリップを体の一部に固定して打つこと)が禁止になったことで、吉田は使っていた長尺パターを封印した。「まだ常に不安があるので、集中力を鍛えるため、音のない世界でひたすら集中して本を読むことを始めたんです」と「無音トレーニング」を取り入れたことを明かした。「1日10分程度ですけど、確かに最近、プレー中でも無音に感じる瞬間ができてきた」と、新たな手応えも感じている。 大敵の花粉を封じ、無の境地で今季初Vの大歓声をつかめるかどうか。 (月橋文美) PR情報
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