中山美穂３０年目の重み　深夜のおでん屋台で会話劇　初の舞台挑戦

　歌手で女優の中山美穂（４６）が２６日、東京・下北沢の本多劇場で、出演舞台「魔術」（同劇場で２７日〜４月１０日）の公開舞台稽古と会見を開いた。

　深夜の終着駅の高架下にあるおでん屋台に、どこからともなく集まってきた女１人、男３人の会話劇。

　中山は芸能生活３０周年で初めての舞台で「自分にとって、これからにつながるものになると感じたので、あえて３０年のこの時に舞台をやってみようと思いました」と今作にかける思いを語った。

　初日を目前に控え、「本当に緊張していますが、でも楽しみも同じくらいある。おけいこで日々、気が付くことがいっぱいあって、毎日変わっていくんです。本番でも変化を見つけたい」と度胸の良さもうかがわせた。

　そんな中山に、舞台経験豊富な萩原聖人（４４）、勝村政信（５２）、橋本淳（２９）は尊敬のまなざし。萩原は「先輩面してたんですが、美穂さんに背中を押された。日に日に、美穂さんの役名『女』が変わってくる。それに触発された」と語った。

　また、中山は３０年という歳月について「早かったですけど、『３０年』という言葉の重みはすごく感じます」と感想を語った。

　東京公演のほか、４月１３日・愛知県刈谷市総合文化センターなど全国６会場で上演される。