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【プロ野球】

41歳・黒田、7イニング1失点で今季初勝利 プロ20年目も健在

2016年3月27日 紙面から

広島−DeNA 先発した黒田(浜岡学撮影)

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◇広島3−1DeNA

 広島の黒田は9安打を許しながらも要所を締め、7イニングを1失点にまとめて今季初勝利。打線は1点を追う6回に新井と天谷が適時打を放ち、援護した。DeNAは先発の久保康が粘りきれず、打線も好機での決め手に欠けた。 

   ◇

 開幕戦を超える3万868人のファンの期待を、背番号「15」が裏切るはずがなかった。2回以降は毎回安打を打たれる苦しい投球の中、広島の黒田が許したのは5回の1点のみ。「若い頃は相手を牛耳る投球を目指していた。今はそれができない。大事な場面でなければ安打はOKとしている」。7イニング9安打1失点。41歳の大黒柱は円熟のピッチングでチームに初勝利をもたらした。

 悩んだ末に現役続行を決めた日本球界復帰2年目。キャンプでは即席サイン会を開き、長時間ペンを走らせた。「サインすることで人生が変わったっていう人が本当にいる」。サインへの意識を一層強くしたのは米大リーグのヤンキース時代。「ジーターは『いつでもOK』と言っていた」という。元スター選手は移動の際も一度コーヒーと荷物をバスに置き、出発までサインを書いていたそうだ。

 3回無死三塁など、ピンチでは真っ赤なスタンドからの声援を力に変えた右腕。「苦しい戦いは始まったばかり。皆さんと力を合わせて戦っていきたい」。日米通算194勝目を挙げた右腕は広島の25年ぶりの優勝へ、ファンとともにプロ20年目の一歩を踏み出した。

 

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