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【プロ野球】

由伸、巨人新監督では35年ぶりの開幕連勝

2016年3月27日 紙面から

巨人−ヤクルト 2回、小林誠の適時打で生還した先制打を放った亀井を迎える巨人・高橋監督=東京ドームで(堀内翔撮影)

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◇巨人10−5ヤクルト

 巨人が開幕2連勝を飾った。2回に亀井の適時二塁打と小林誠の適時打で2点を先制。3回はクルーズが3ラン、6回は長野が2試合連続本塁打となる2ランを放った。高木は7イニング2失点と粘った。ヤクルトは石川が4イニング5失点と乱調。

   ◇

 強力打線がよみがえった。つながる。かえす。東京ドームが湧く。巨人が14安打で10点を奪い、昨季のリーグ王者・ヤクルトを連破。第18代指揮官の高橋監督の名が球団史に刻まれる。1981年の藤田監督以来となる就任1年目の開幕連勝スタートだ。

 「こういう試合が多くなるといいですね。(スタメン野手は)全員にヒットが出たし、選手自身がホッとしているんじゃないですか。チームが勝つのは一番の結果だし、こうして勝っているのは良いことだと思う」

 攻撃陣がツバメ投手陣に襲いかかった。ロッテから移籍したクルーズは、あいさつ代わりの1号3ラン。新助っ人の4番ギャレットも来日初安打をマーク。亀井も2本の適時二塁打で期待に応え、2軍スタートの阿部に代わってマスクをかぶる小林誠は猛打賞。村田にも今季初安打が飛び出し、仕上げは長野だ。

 2戦連続で1番に起用された新選手会長は「修さん(村田)が打ったときに、無安打(の野手)は僕だけだと思った」。6回、カットボールを完璧にとらえた打球は右翼席へ。巨人では2002年の清原以来となる開幕2戦連発。試合を決めた。

 昨季のレギュラーシーズン最終戦とスタメンは大きく変わっていない。引退した井端と右肩痛の阿部が抜け、両外国人が入っただけだ。それでも、この変貌ぶり。その理由は指揮官の一言に凝縮される。

 「現時点では(ルーキーの重信より)亀井の方が力があると思っています」。先入観、余念を排して実力と結果で評価する。その明快な起用法が選手の本来の力を引き出している。ムードは「一新」。由伸巨人が35年ぶりの歴史的好発進に成功した。 

  (井上学)

 

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