まずもって、コレを考えたのは、伊達娘が非常に素直に、運営に対しての疑問を、自分が研究生を見たり自分の経験から感じたことをベースに書いていたので、私ももう一度考え直してみたものです。
伊達娘が人の立場に立ってキチンと発言しているのを、心強いと思いました。
ファンレターその他で自分の意見を言うことの大切さを常々書いているのですが、私の思いがキチンと伝わっているようで、とてもうれしく思いました。
また、ゆかるんも疑問を出せていて良かった。
ゆかるんなど、運営への疑問を人前に書くようなメンバーではなかったので(伊達娘だってやっと書けるようになったのですが)、言うべきことを言えるようになり、進歩したと思います。
ルックスだけ見ると三歩下がって言いたいことも言わない印象があり、以前までは確かにルックス通りだったのですが、ルックスとのギャップが出て来たのは、飛躍の兆しかも知れません。
私も伊達娘には毎日ファンレター書いていますが、久しぶりにゆかるんにもファンレター書いてみようと思いました。
2人とも、こういう姿勢が、芯の通った女優としての成功、活躍に繋がっていくと思っています。
将来的に母親としても成功するでしょう。規範を指し示せる芯の通った母親というのはなかなかいませんから。
まだまだ言いたいことも言えないメンバーや、後輩にまでアタマが回らないメンバーの方が多いとも思うのですが、つい1年ほど前までは言えないメンバーばかりでした。
2人でもいるということは、あと1年で10人くらいに広がり、さらに1年で全メンバーに広がっている可能性もあります。
若手が主体となり、いい風潮を広げて行って欲しいと思います。
本題に戻って。
たとえば、関東在住の中学1年生の女の子と仮定しましょう。
これまでのオーディションであれば、AKBのオーディションならば配属もAKBと決まっていました。
中学1年生でも、秋葉原など関東圏ならば活動に参加しても大丈夫、と思えます。
しかし今後は、東京か名古屋か大阪か福岡か、どこになるのか分かりません。
もちろん、AKBへの合格を願ってドラフトを受けるでしょうが、仮にNMBに受かったとして、ほとんどの人は辞退すると思います。
もちろん、受かった当初は、さや姉やみるきーに会える!と思うでしょうが、家に帰ってジックリ考えると、東京から大阪に移り住まないといけないのは重荷になると思います。
中学1年生なので、1人だけで住むことはできないでしょう。
多くのAKBメンバーが行っているように、母親と移り住むことを考えるでしょう。
然るに、NMBで中学生の自分+母親の生活を満たせるだけの収入なんて夢のまた夢です。
AKBの秋元才加でさえ500万だか550万だかと言っているのですから。
NMBはいくら地元では有名とはいえ、AKBとは比べるべくもありません。
たくさんの支出を許容できるには、よほどお金持ちで、かつAKBとして関東での活躍の夢を一旦捨てる勇気のある子しか、最終的にハイとは言わないと思います。
結果として、ドラフトと言いつつ、地域を越えてまでのトレードまがいのことは、取る方も拒否されることを見越して、通常起こらないと思います。
けっきょく、SKEは中京圏、NMBは関西圏、HKTは九州圏、しか怖くて取れないと思います。
AKBだけは、人々の東京志向もありますので、多少は強気に出てもいいと思いますが。
AKBグループとしてはお姉さんの、高校3年生であれば、独り立ちの時期でもあり、またアイドルとしては遅咲きでもあり、地方グループであっても拾ってもらえるだけありがたいという心理も働くでしょうし、多少強気に指名できるでしょう。
しかし、高校3年生に何人逸材がいるでしょうか?
地域を越えた所属となり、移動費が問題となる場合に、奥の手として兼任という手もあります。
たとえば、東京在住のメンバーの交渉権をHKTが取った場合、AKBとHKTの兼任にすれば、移動費を運営が経費として出せるかも知れません。
しかしその場合は、ドラフトとこれまでの兼任の並立をどのように考えるのかも、合わせて検討すべきと思います。
現メンバーの中にも、志願に依り兼任させて欲しいというメンバーも出てくるでしょう。
・・・というか、現メンバーでもまだ人気下位のメンバーは、1グループだけでは仕事がなかったりするので、面接の上で本当に野心のあるメンバーには、これまで以上に兼任を認めて行くのもアリと思います。
そうやってピックアップした兼任可能メンバーの兼任先を、どのグループに決めるかについてドラフトを行う、なんてのは十分にあり得ると思います。
ドラフトの話に戻って。
また、受け入れた後も問題です。
いまのところ、研究生ではあるがチーム配属、と言われています。
しかし、他の研究生と差をつけると、それはひとつのゲームの中に2つのルールを作ることと同じになり、メンバーにとってもファンにとっても釈然としないものになってしまいます。
以前にスーパー研究生の光宗がいました。運営は光宗を研究生時代から、正規同様に扱って来ました。
しかし露骨に研究生と差も付けられず、昇格は結構遅れました。(それでも初公演から5ヶ月は十分スピード昇格でしたが)。それでも光宗はゴリ推しの重圧に苦しんで辞めてしまいました。
やはり、人気と実力を見合ったモノにしないと、メンバーにも負担がかかることを、思い知らされました。
さらにその前には1軍2軍という案もありましたが、これも立ち消えになりました。
いずれも、メンバーを特別扱いしたい運営が、特別扱いした場合に起こるハレーションの大きさを考えて、辞めてしまったものと思っています。
今回もし新人に対して2つのルールを作るとなると、それ以上に釈然としないルール改定になりますので、ハレーションも極めて大きく、到底上手くいくとは思えません。
だいたい、既にAKBは人気絶頂ですので、日本じゅうで我こそはと思う女の子が既にオーディションを受けているはずです。
その選りすぐりの精鋭を研究生として迎え入れ、訓練したところで、スターはなかなか生まれないことを、運営もファンも経験として知っています。
にもかかわらず、オーディションをドラフト制に変えたところで、突然スターがわんさか出てくると、運営の連中が本気で思っているとしたら、そのおめでたい考えはどうにかしてもらいたいものです。
以上を踏まえると、大々的に報じられたドラフト制の案は、これまでクローズだったオーディションをオープンにして、番組にしてファンにもオーディションの段階から見てもらうという感じに落ち着くと思います。
最初から知らない子がドラフトなりなんなりで入って来ると言っても、ファンはその良し悪しを評価できません。候補者の個人情報の問題だってありますし。
だから、候補者を知るためには、候補者に了解を得て、オーディション番組(及びそれに付随したサイト等)を作るところにしか落ち着きようがないと思うのです。
私は見たことないのですが、ASAYANの再来になるのでしょうか。
また、ドラフト制を本気で取り入れ、面白いものとしたいのであれば、既にメンバーの知名度もあり、ある程度家庭状況や将来の希望なども知らている、既存グループ正規メンバーのほうが、可能性があるように思います。
しかしその場合、やはりAKBメンバーがNMBに行ったりすると、どうしても"都落ち"というイメージが否めません。
ドラフトを行うのであれば、AKBと他グループにあるさまざまな格差を縮めないといけない、縮めるのが先と思います。
たとえばプロ野球でも、いくらDeNAが人気ないとはいえ、巨人と同じ試合数で、頑張れば優勝したり日本一になったりする可能性も十分あるのです。
AKBグループがドラフトを行うのであれば、他グループもAKBと同じだけCDを出し、同じだけ公演やコンサートがあるべきと思います。
少なくとも、差がある現状を変えられる道筋を運営は示すべきと思います。
秋元康でなくてもいいから、どのチームも早急にAKBのお下がりではないオリジナルの公演曲を用意するとか。
まかり間違っても、運営のしがない担当者が、「お前たちが頑張ればAKBを越えられるんだ!」などとタテマエを言うだけで、運営はなにも行動しないのはやめて欲しいと思います。
やはり、(最後はメンバーの頑張りも必要とはいえ)他グループがAKBに勝てる筋道は運営も一緒になって作るべきと思います。
本気でドラフトを行うのであれば、目玉選手である優子やまゆゆ、ゆきりんなどが率先しての、大型移籍も検討課題でしょうね。
AKBのチームAが、まるごと全員HKTに移籍してしまうとか。
それくらいやって初めて、他グループとAKBの差がなくなるのですから。
運営はそれくらいの覚悟はあるのでしょうか。
・・・いや、それでもまだスジが良くないです。
プロ野球のドラフトとは、どの球団も140試合(だっけ)あることが保証されて初めて面白味があるのです。
AKBのドラフトは、試合の日程が整備されたプロ野球とは違って、AKB以外の各チームの試合数が圧倒的に少なくて、入ってから活躍の場に困る状態で行われます。
最初からチーム毎の条件があり、ドラフトになり得ないにも関わらず、AKBグループの人気アップの妙案が見つからないから、とにかく思いついたことを行き当たりばったりでやってみる、というふうに取れます。
もちろん、ドラフトも試行錯誤してみるべきひとつの案ではあるのですが、ドラフトを実行する前に、とりわけ地方メンバーやAKBでも下位メンバーの活躍の場を増やす工夫をもっともっとすべきと思います。
恐らくドラフトは、そこで苦労することなく安直に人気を得る方法として言い出したのだと思うのですが、結局はいまのメンバーの活躍の場を、運営が強力に営業活動を行って広げていくという、地道で泥臭い方法から逃れることはできないと思います。
いまはメディアには20位以内くらいの選抜メンバーばかりが出ている感じですが、それ以下の下位のメンバーでも、研究生でも、仕事がたくさん入って休む暇がない、というくらいに仕事を取って来る方が先ではないでしょうか。
そのためには、これだけの人数の仕事を秋元康だけに頼るのではないようにすべきです。秋元康に近い人間が、この部分は自分でもできる!と考えて自主的に権限をもぎ取るくらいあるべきと思います。
そしてそれは、体制とか権限を変えるという小手先の改革では無理です。
体制とか権限なんてのは、けっきょくのところ、「自分にはその権限はない」と、創造的な仕事を拒否する人間の方便でしかありません。素人に対して名刺を見せて威張れるというメリットもありますが・・・
ワタシの思う体制改革は、AKBにいまいる戸賀崎なり湯浅なりが、自分を秋元康と比較し、自分が如何に秋元康の発言を漫然と受け取り、秋元康の仕事をアグレッシブに盗んで来なかったか、ひいてはAKBに対して如何に自分の意思で行動して来なかったかを反省するところから始まると思います。
・・・東京ドームで、自分の責任をキチンと認識してもらうために、戸賀崎を吊るし上げるとかどうでしょう?
秋元康も、1年経って公演曲がカゲも形もないことの反省をして、今後のスピードアップの方策を説明すべきでしょうね。
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