人工知能(AI)が作った小説が星新一賞の1次審査を通過
今話題のAIが作った小説が星新一賞の1次審査を通過したという話。
まだAIの力2割、人間の力8割程度のものだそうですが、これからこの割合が逆転していくのでしょう。
別に自動運転とか囲碁のAIが棋士に勝ったとかではあまり驚きません。
よく数十年後にはAIのせいで人間の仕事がなくなるとか言いますけど
どんなにAIが発達しても「クリエイティブな仕事だけはAIには無理だろうな」と思っていました。
だからこそ今回のニュースには驚きました。
まだ無から何かを創造することはできないものの、過去の作品の面白い部分を分析、抽出し作品を作り出すことができる。これって納得いくし素晴らしいことだと思いました。
そこでゲーマーの私は
「もしかしてゲームって自動で作れるのでは。開発費の高騰が叫ばれている中、AIにゲーム作りを手伝わせられればゲーム業界の発展につながるのでは」
と考えました。
そりゃ無からゲームを作り出すことはできないでしょうが、
ゼルダの草を刈った時の効果音を科学的に心地よく、違和感を感じなく、聞きあきない音にするとか、
RPGの町と町の距離や敵とのエンカウント率、レベルアップまでの必要経験値とそれまでに出会いそうな敵から得る経験値、こういったものを全てAIが計算し適切な値に設定してくれるのでは。
このように様々な想像を膨らませている中、ふと浮かんだ考えが
「鳥山明の絵ってAIで再現できるかもしれない」という考え。
鳥山明の膨大なイラストをデータベースに
鳥山明氏とゲームのかかわりといえばドラゴンクエストのキャラクターデザインが一番に挙げられるでしょう。
鳥山明氏が人間である以上いつかは彼がドラクエ関われなくなる日が来ます。
ただ個人的にはそんなドラクエを見たくない。実際、少しづつ「鳥山明風」なイラストはドラクエでも描かれています。デザイナー鳥山明氏の世界観を壊さないようにキャラクターデザインをしています。
ただそれを「人間が鳥山明の絵を真似る」ではなく、「AIが鳥山明の作品を参考にして新しいキャラクター作り出す」といったことはできないかなと考えました。
技術的な知識は本当に乏しいので本当に私の想像の話になってしまうのですが、このサイトを見て面白いなぁと思ったことはあります。
例えば
前者の色と顔と後者の体を組み合わせる感じ
こちらはランダムにポケモンを合成しているだけですが、このようにして鳥山明氏の膨大な作品をデータベースとし新しいデザインを作れないかと思いました。
「かわいい」「悪魔」「炎属性」とか入力するだけでモンスターが出来上がったり、
こんな森にいそうな親のいない8歳の少年と入力するとキャラクターが出来上がる。
特に人間に関してはパーツがはっきりしているため作りやすいのかなと思っています。今プレイヤーがアバターでキャラメイクをしている作業をAIがゲームを開発する段階で行い、出来上がったキャラクターを適切な町に配置する。そういったことをするのかなと。
またドラゴンクエストに関してはモンスターの配色が違うだけで新しく魅力的なモンスターが出来上がったりしています。これこそAIでいくつかサンプルを作り出し、人間が最終決定をする。もしかしたらこれに近いことは既にしているのかもしれませんが、こういったことから始めていくべきなのではと思います。
もちろん鳥山明氏の絵がAIで簡単にまねできると言いたいのではなく、鳥山明という偉人が膨大な素晴らしい作品を残したからこそ、それをもとにキャラクターを作れるかもと考えただけで、全く新しいものを作るのは中々難しいと思っていますし、AIが今の鳥山明の段階に達したとしても鳥山明を超えることはできないのかなとも思っています。
2045年問題は人間がAIを受け入れられるかどうか
2045年問題とは「2045年には人工知能が人間を超えるという予測に基づき起こるとされる問題」のこと。
人間の仕事がなくなったり、あるいはマトリックスやターミネーターといったSFの世界のように人類が人工知能によって滅亡させられるとか。
あと30年後に人工知能が人間を超えるかどうかはさておき、個人的には
「人工知能が人間を超えるよりも、人間が人工知能を受け入れるほうが時間がかかる」と考えています。
例えば自動運転。
あなたは「絶対安全です」と言われる自動運転の車に乗れますか?
もしかしたら機械の故障で事故を起こすかも。
急な人の飛び出しに反応できなかったら。
人間が運転するよりかは安全と頭の中ではわかっていても信頼しきれない部分があるのではないでしょうか。
また採用面接。
コンピューターに色々検査され、あなたはうちの会社に合っていないから不採用ですと言われて納得いくでしょうか。
機械的に図るので、変に見た目などで惑わされる人間が面接するよりも正確かもしれません。それでも人間の判断の方が優れているところは多いだろうと人工知能を否定したくなります。
そしてAIが作ったゲーム
そのゲーム魂がこもってるの?とか
苦労しないで作ったゲームなんでしょ。とか言いたくもなります。
やっぱり人間が作ったゲームじゃないとね。とか言ってるかもしれません。
正直 どんなにAIがすごくても受け入れられない部分があると思います。
今の時代を生きる我々からすると「人の手間」というのも美学なのかもしれません。
でもそんなのただの非効率的な行為。
そう思われる時代が来るのかもしれません。
それでも人間の方が新奇な発想であり、感情のこもった行動などそういった面では人工知能に負けることは信じられないという自分がいます。
30年後が楽しみです。