50万人集結!ローリング・ストーンズがキューバで歴史的初ライブ

2016年3月27日6時0分  スポーツ報知
  • 約50万人の観客を集めて野外コンサートを行ったローリング・ストーンズの(左から)ロン・ウッド、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ(AP)
  • 25日、キューバ・ハバナのコンサート会場の外に飾られた絵。キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの顔にローリング・ストーンズのシンボルである舌と唇を組み合わせた(AP=共同)
  • 野外ステージの前でコンサートの開始を待ち構える観客(ロイター)

 社会主義国キューバの首都ハバナで25日、英国の伝説的ロックバンド「ローリング・ストーンズ」が初めてコンサートを行い、屋外のスポーツ複合施設にはキューバ政府によると国内外から約50万人が集結し、熱狂した。ストーンズは18曲を歌い、最後は「サティスファクション」で締め、大歓声に包まれた。キューバと欧米諸国の雪解けを象徴する歴史的な一日となった。

 「オラ(こんにちは)、ハバナ」。ボーカルのミック・ジャガー(72)が約50万人の大観衆を前にスペイン語であいさつをすると、会場は熱気に包まれた。「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」、「ミス・ユー」などを演奏。アンコールでは2曲を歌い上げ、約2時間のコンサートを終えた。周辺では物々しい警備態勢が敷かれ、暴動を防止するため、アルコール飲料の摂取は禁止された。大きな事故はなく、歴史的なコンサートの幕は閉じた。

 キューバは、59年の社会主義革命以降、61年には米国との国交が断絶され、ロックは米国寄りの思想として、欧米のロックを聴くことも難しい状況だった。だが、08年にフィデル・カストロ氏からラウル・カストロ氏に国家評議会議長が代わると、徐々に欧米諸国などとの緊張は緩和した。

 00年にはビートルズのジョン・レノンさんの銅像がハバナの公園に設置され、07年には文化省が国内ロックバンドの活動を支援する国営会社を設立。15年7月には約半世紀ぶりに国交を回復し、オバマ米大統領が今月20日~22日に歴史的なキューバ訪問を果たした。今回のコンサートもこうした政治的背景を受けて実現した。入場料は無料。「この日が終わったら、俺は死ねる」。警備員までが興奮する中、ハバナのクラリネット奏者、ソランチ・ゲラさん(20)は「本当に世紀のコンサート。キューバが文化的にも政治的にも外へ開いたことを示している」と評価した。

 約50万人が詰めかけたのは、ハバナ市内のスポーツ複合施設「シウダード・デポルティーバ」。野球場4面、陸上トラックやドーム型のアリーナなどがあり、東京ドーム約9個分の面積とされる。94年大みそかにはロッド・スチュワートがブラジル・コパカバーナで無料コンサートを開き、約350万人が集まり、ギネス記録に認定されている。有料では、99年7月に千葉の幕張メッセで行ったGLAYの20万人がギネスに認定されているが、今回の50万人は、まさに歴史に残る空前のライブとなった。

 ミック・ジャガーは動画投稿サイトで、スペイン語で「歴史的なイベントになる。キューバ国民にとっても同じです」と話していた。

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