2016年3月27日09時02分
■「北海道じゃらん」編集長・吉田慎吾さん
新幹線の開通で青森はもちろん盛岡や仙台の人たちも日帰りで北海道の旅を楽しめるようになります。函館山の夜景を見てから夕食を食べて帰る。こんなことも可能になるでしょう。
函館周辺は乗り継ぎの交通手段が増えるので、ぜひ周遊旅行をしてみて下さい。海も山もあり、このエリアだけでも北海道を丸ごと味わえます。
例えば、函館市街地から駒ケ岳、湖が絶景の大沼公園へ行き、温泉地の鹿部町、木彫り熊発祥の八雲町まで巡る旅はどうでしょう。春は青森県弘前市の桜から北上し、五稜郭や松前城のひと味違う桜を楽しむのも魅力です。持てあました時間に楽しめる乗馬やホエールウォッチングなど体験型観光も増えています。
気軽に北海道へ来られるからこそ、自分の「テーマ」を持った旅にも挑戦して欲しいです。北東北から道内に広がる縄文遺跡を巡る旅、江差追分や津軽三味線など伝統芸能を楽しむ旅などはどうでしょう。
北海道の人たちには、なじみの薄かった東北を巡り、温泉や祭りなどに触れるチャンスです。新幹線に乗ったことがない人も「夢の乗り物」に乗るだけでもとても楽しめるでしょう。
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よしだ・しんご 1982年、札幌市生まれ。「東北じゃらん」編集デスク、「九州じゃらん」編集長などを経て昨年4月から現職。「お出かけのきっかけ」になる新しい旅を提案する誌面作りを心がけている。
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朝日新聞社会部
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