BONNIE PINK
ご存知でしょうか?
彼女はデビューから20周年を迎えた、もはや円熟期にあるシンガーです。
同時に私のファン歴も20年を迎えました。
20年の間に12枚のアルバムを発表していますが、優秀なアルバムメーカー(これ重要)で、ほとんど捨て曲がないのも好感が持てます。
また、先日他界された5人目のビートルズことジョージ・マーティンの引退記念トリビュートアルバム「In My Life」に、唯一日本人として参加していることから、広く実力を認められていることが伺えます。(ただし収録は日本盤のみ)
ところが、いまいち世間様から評価されていないのが若干寂しいところ。
彼女との出会いは以前こちらのエントリにも含めました。
このラインナップでお分かりの通り、実際のところ私は歌詞を重視しません。
楽曲とボーカル、全体のバランスが優れていて、インパクトが大きいものを好む傾向があるのではないかと。
しかしBONNIEさんの場合は唯一、歌詞に撃たれたのです。
BONNIEさんの歌詞は基本的に暗く内省的な部分が多い、明るい曲であっても、です。
でも、悲壮感に包まれるとかそういうのではなくて、曲調やボーカルにマッチしている。
歌い方自体も決して感傷的になるわけでもなく、それでも雰囲気を出すことができる稀有なボーカリストだと思ってます。
そんな素敵なボーカリストであり、アーティストである彼女の魅力を、いくつかの曲からご紹介できれば良いなと。
またその際、独断と偏見による、歌詞中の印象的な箇所の抜粋も付け加えてみようと思います。
それではまずは略歴を。
BONNIE PINK(ボニー・ピンク、1973年4月16日 - )は、日本のシンガーソングライター。女性。本名、浅田 香織(あさだ かおり)。京都市上京区の西陣地区出身。所属マネージメント事務所はタイスケ。所属レコード会社はワーナーミュージック・ジャパン(過去にはポニーキャニオンに所属)。公式ファンクラブ名は「Bonnie Link」である。京都教育大学附属高等学校、大阪教育大学卒業。芸名は各々の単語の響きと、保守的でない印象の色の「Pink」から考案した。大学在学中に音楽事務所に歌声を見初められ、本格的な音楽活動もないまま、1995年に自身の作詞・作曲によるアルバム『Blue Jam』でデビュー。
その後、当時日本の音楽界でも著名なプロデューサーであったトーレ・ヨハンソンのプロデュースによる「Do You Crash?」(1996年)、「Heaven's Kitchen」(1997年)などの楽曲で注目を集めた。
しかし、"Bonnie Pink"の名前が広がっていくにつれて、「浅田香織」との間にギャップを感じ、音楽活動を楽しめなくなり、1998年にアルバム『evil and flowers』を発表した後、休養と勉強のために単身ニューヨークに渡り、翌年に現在のレーベルに移籍した。この経験をきっかけに自身の音楽の幅を広げていった。 2001年某日から姓名判断により小文字部を全て大文字表記のBONNIE PINKへ変更をした。
2003年、「Tonight, the Night」で知名度が上がり、FMラジオなどを中心にリクエストやランキングのチャートインなどが増えて徐々に人気が出るようになった。
2006年、モデル蛯原友里を起用した資生堂「ANESSA」CMソング「A Perfect Sky」が久々にオリコントップ10入り(5位)、その後発売された『Every Single Day -Complete BONNIE PINK(1995-2006)-』は初登場で2位となるヒットとなった。同年末には第57回NHK紅白歌合戦に初出場した。 (引用:wikipedia)
小文字から大文字に変わったくだりは知らなかったぜ…。
デビュー時は第一期。
トーレ・ヨハンソンとの出会いから第二期。
休養からレーベル移籍後を第三期。と区分けすることもできそうです。
さてさて、今回は第一回目ということで、今までのCDシングルのセールス上位3曲をご紹介してみましょう。
第一位 A Perfect Sky
21st Single
9th Album【Thinking Out Loud】収録
3rd Best Album 【Every Single Day -Complete BONNIE PINK(1995-2006)-】収録
発売年:2006年
オリコン最高順位:5位
これは流石に知ってる人も多いはず!
曲よりもエビちゃんのスタイルに目を奪われた男性諸君も多かったかもしれんが。
蛯原友里 資生堂 アネッサ CM 2006年 - YouTube
夏を印象付けるアッパーチューン。
しかしこの曲ってあまりにもそれまでのBONNIEさんのイメージからかけ離れていて、当時のファン層からするとかなり衝撃が走ったんですよね。
BONNIEさん血迷ったか!?ってくらいの。
売れ線に行ってしまわれたと嘆き節が炸裂していたように思います(笑)
実際のところは、本当にCM用にサビの部分しか作ってなくて、シングル発売はCMの反響が大きくてってのがBONNIEさんらしいというかなんというか。
エビちゃんをイメージして作ったっていうインタビューを読んだ気がするので、曲調はなんとなく納得できるかな?
なんだかんだで良い曲だと思います。
【ぼにいポイント】
①Aメロ『午前0時そっと家を抜けて 一人で飲んだギムレット』
①Aメロ『工事中の道路に阻まれて 君へと続く愛も 立ち消えてしまうのかな』
①サビ『君の胸で泣かない 君に胸焦がさない』
ここだけ見ると決して明るい歌ではないですね。
「夏やからいうて浮かれとったあかん。冷静に考えなあかんで。うまくいくんやろか。あいつでほんまにええんか?!」みたいな葛藤でしょうかね。(BONNIEさん京都の人なんでなんとなく関西弁)
曲調はカーンと抜けるようなものですけど、曲の中身はBONNIEさんというのがよく分かります。
ぼんやりと聴いてる分には夏っぽい明るい曲に聴こえるから不思議なんだよな…。
第二位 犬と月
8th Single
1st Best Album【Bonnie's Kitchen #1】収録
3rd Best Album 【Every Single Day -Complete BONNIE PINK(1995-2006)-】収録
発売年:1998年
オリコン最高順位:15位
オリジナルアルバムには収録ないですが名曲です。
優しいメロディとボーカルですごくリラックスできます。
サビになるとちょっとファンキーに感じる不思議な曲でもあります。
BONNIEさんらしくて好きな曲の一つです。
【ぼにいポイント】
①Aメロ『震えた犬が 月の下をとぼとぼ歩いて来た』
①Bメロ『手を伸ばしたのは なめてほしいから』
①サビ『一点の眩い場所を目指すとき 犬と月が手をつないだ』
②Aメロ『バカでどうしようもない犬と月は 見上げることと 照らすことを覚えた』
②Aメロ『ウソが嫌いで ひどくウソつきな君愛したから』
②サビ『君がどこかへ行ってしまわぬように 僕はただ黙っていよう』
うわー改めてみると歌の詞っぽくない。
犬と月がお互いを必要としてますよっていうのを擬人化して、見守る愛を貫きますよっていう解釈だろうか。
曲調とのギャップが結構すごいけど、この辺が面白いんですよね。
第三位 Daisy
9th Single
3rd Best Album 【Every Single Day -Complete BONNIE PINK(1995-2006)-】収録
発売年:1999年
オリコン最高順位:10位
第三期入ってすぐの曲。
BONNIEさんの場合、全英語詞は特に珍しくもないのですが、アコギ弾き語り調っていうのは意外と珍しかったりします。
曲調もボーカルもコーラスも癒しに溢れてる。
溢れすぎてあまり好きでない曲だったりします(笑)
【ぼにいポイント】
①Aメロ『But if you love her, tell me』
①Bメロ『but if she don't love you, tell me』
②Bメロ『We must find another daisy』
②Bメロ『Don't be afraid of changing But you'll always be in my heart』
和訳なんてできねえよ!とか言ってみます。
この曲調とボーカルでも安定の歌詞とみました。
「誰か好きな人おるんやろ?その子とうまくいかんかったら教えてや!そうはいうてもお互いええ人探そうな。変わることにびびったらあかんで。ま、ウチは覚えといたるけど。」
みたいな感じでしょうか。
一筋縄ではいかないBONNIEさんの曲と歌詞ですねえ。
とりあえず3位までご覧いただきました。
既に知らないって人もいるかもしれませんが、いつになるかわからない(?)次回以降知られざる名曲をご紹介していきたいと思います。
しかし一位の曲ですら13万枚のセールスしかなかったってちょっとショックだわ。(その年の1位はKAT-TUNのReal Faceって曲だそうです。覚えてねえ…。)
ファン増えるといいな( ' p ' )