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【週刊文春・新谷編集長に聞く】「スクープは狙わないと取れない、続けないと筋肉は衰える」「本当に読みたいものなら売れる」

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【週刊文春・新谷編集長に聞く】
「スクープは狙わないと取れない、続けないと筋肉は衰える」「本当に読みたいものなら売れる」

 総合週刊誌で部数トップを走る「週刊文春」の相次ぐスクープが話題をさらっている。不倫疑惑を報じられたタレントのベッキーさんは休養に入り、甘利明経済再生担当相(当時)の金銭授受疑惑報道は閣僚辞任へと発展。世間の耳目を集める“文春砲”は、どのようにして生み出されるのか-。平成24年4月の就任以来「スクープ第一主義」を貫いてきた新谷学編集長に聞いた。(海老沢類)

 --3月16日発売号ではテレビの人気コメンテーターとして活躍し、4月に始まる大型報道情報番組のメーンキャスターを務める予定だったショーンKことショーン・マクアードル川上さんの経歴・学歴詐称疑惑を報道しました。

 「ニュース番組のキャスターって非常に影響力がありますよね。例えば、アメリカのエド・マロー(1908~65)とかウォルター・クロンカイト(1916~2009年)とか、場合によっては、一国の大統領以上に世論に大きな影響を及ぼすことできる立場なわけです。だからその人がどういうバックグラウンドを持つ人なのか、ということを視聴者、国民は知っておくべきだろうと思うんです。ミスリードされないためにも。『この人は一体どういう人なんだろう?』という興味ですよね。それでショーンさんの場合、いろいろと調べていったら『?』だらけになってしまった。調べれば調べるほど実態がつかめないし、英語版ホームページに書いてあったプロフィールも含めて、なかなか裏を取らせてもらえない。それから記事にするまで3週間くらいですかね。

 取材班を組んで取材にあたり、あのタイミングで形になったわけです。ただ、週刊文春として『この人は不適格である』と断じたつもりはありません。あくまで事実であると裏付けられたことを提示しただけです」

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