【動画】八尾空港の滑走路に墜落した小型機=宇津野裕臣撮影
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 住宅街に囲まれた空港の滑走路近くに、小型飛行機が再上昇後、突然墜落した。大阪・八尾(やお)空港で26日夕に起きた事故。炎上した機体からは4人の遺体が見つかった。何が起こったのか――。

 神戸空港を午後4時過ぎに離陸した小型機は、八尾空港の上空へさしかかっていた。周囲には住宅街が広がり、小学校や中学校も点在している。風は、穏やかだったとみられている。

 午後4時20分ごろ。

 「あれ? おかしいな」

 近くに住む主婦、岩本洋子さん(71)は、運転していた車を止めようとしていた際、フロントガラス越しに小型機を見た。機体はふらついているように見え、地上数十メートルの高さで、傾きながら飛行していた。その直後、機体は頭からほぼ垂直に落ちた。

 「ドン!」「グシャグシャ」。周囲に轟音(ごうおん)が響き、墜落した小型機からは煙と共に、炎も上がり始めた。

 足をがくがく震わせながら車を降り、空港と道路を隔てるフェンスに近づいた。尾翼や操縦室付近が壊れているように見えたが、中から人が出てくる様子はない。「助かっていてほしい」と願った。空港近くに住んで45年ほどになるが、事故を見るのは初めて。

 「まさか墜落するとは……。こんなところで怖い」