群馬大病院 術後に死亡の43人 担当部署に未報告
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群馬大学附属病院で腹くう鏡の手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、日本外科学会が、過去8年間にこの病院で肝臓などの手術を受け死亡した患者50人について調べたところ、このうちの43人は、死亡の報告が事故調査や改善策の検討を担当する院内の部署に行われていなかったことが分かりました。学会は、病院が介入できないまま死亡例が増えていて、患者中心の医療に十分になっていなかったと指摘しています。
この調査は、群馬大学附属病院でおととしまでの4年間に腹くう鏡の手術を受けた患者8人が相次いで死亡し、大きな問題となったことを受け、日本外科学会が大学の調査委員会からの依頼を受け行ったものです。
何年にもわたって死亡事例が相次いだのに必要な対策が取られなかった原因を調べようと、調査では腹くう鏡で死亡した患者8人の手術を含め、去年3月までの8年間に病院にある2つの外科で、肝臓やすい臓などの手術を受けた50人について、患者が亡くなってからの病院側の対応を検証しました。
その結果、このうち43人については、医療事故の調査や改善策の検討を担当する病院の安全管理部門に死亡報告が行われていなかったことが分かったということです。
病院では当時、安全管理部門に専任の職員を配置していて、少なくとも6年前には手術などで患者が亡くなった場合に報告する規定を設けていましたが、規定ができたあとも主治医などが報告を上げない状況が続いていたということです。
学会では、安全管理のための院内のルールや体制は整備されていた一方、現場でそれらが十分守られなかったとしたうえで、病院が介入できないまま死亡例が増えていて患者中心の医療に十分になっていなかったと指摘しています。
学会では27日にも、この調査結果を病院側に正式に伝えることにしています。
何年にもわたって死亡事例が相次いだのに必要な対策が取られなかった原因を調べようと、調査では腹くう鏡で死亡した患者8人の手術を含め、去年3月までの8年間に病院にある2つの外科で、肝臓やすい臓などの手術を受けた50人について、患者が亡くなってからの病院側の対応を検証しました。
その結果、このうち43人については、医療事故の調査や改善策の検討を担当する病院の安全管理部門に死亡報告が行われていなかったことが分かったということです。
病院では当時、安全管理部門に専任の職員を配置していて、少なくとも6年前には手術などで患者が亡くなった場合に報告する規定を設けていましたが、規定ができたあとも主治医などが報告を上げない状況が続いていたということです。
学会では、安全管理のための院内のルールや体制は整備されていた一方、現場でそれらが十分守られなかったとしたうえで、病院が介入できないまま死亡例が増えていて患者中心の医療に十分になっていなかったと指摘しています。
学会では27日にも、この調査結果を病院側に正式に伝えることにしています。