「子供がお風呂を嫌がって困る」って事ありませんか?
我が家でも1歳を過ぎると、急にお風呂を嫌るようになった時期がありました。「お風呂行くよ」って言っても、お風呂場に行くまでにすごく時間がかかったり、入れたはいいものの、シャワーやシャンプーを嫌がって洗わせてくれない。
それから、あれやこれやと工夫しながら娘もようやくお風呂好きになってくれたので、今日は僕が取り組んできた「子供と楽しくお風呂に入る方法」をまとめてみました。
子供がお風呂を嫌がる理由は?
子供がお風呂を嫌いになる理由は一つしかありません。それは、
- お風呂に入ると、嫌なことがある
と、いうことです。この1つしかありません。では、どういうことか見ていきましょう。
お風呂に入ると嫌なことがおきる
行動分析ではこれを「罰」と呼びます。なんか罰と聞くとドキッとしますが、専門用語なんで別に覚えなくていいです。具体例を見ていきましょう。
お風呂で子供にとって嫌なこととは?
- お湯が熱い
- シャンプーが目に染みて痛い
- シャワーが怖い、鼻に入って痛い
- ゴシゴシが痛い
- 遊んでいたことが中断させられる
等が考えられるでしょうか。こんなにも嫌なことがあるようでは、子供は「お風呂に入りたい」って思うことはありません。これらを取り除いてあげなければ、いくら頑張っても子供のお風呂嫌いは治りません。
お風呂嫌いを治すには…
これはとっても簡単です。お風呂に入ったら嫌なことがないようにがすればいいのです。たったそれだけでお風呂嫌いは直ります。
まずはお風呂で子供が嫌だと感じていることを一つずつ改善していきましょう。これがお風呂嫌いを克服する第一歩となります。
シャンプーは子供用を使おう
シャンプーは大人用を使っていませんか? ベビー用や子ども用のシャンプーは低刺激で、目に入ってもしみにくくなっています。また大人用シャンプーを使うと、子どもの肌はデリケートで乾燥もしやすいため、頭皮のかぶれや湿疹の原因となります。皮膚が強くなり、うまく目をつむって洗えるようになるまでは、子供用のシャンプーをを使うようにしましょう。
シャワーは無理やりかけない
ま、いっかと思って、嫌がる子供にシャワーを頭からかけていませんか? こうすればいつかは慣れると思っているかもしれませんが、この方法で水に慣れる子供は一部の子供だけです。全員ではありません。水をかけられることがトラウマとなって、水泳嫌いや水恐怖症になる場合があります。嫌がる子供はできる限り顔に水ががかからないように、洗い方を工夫してあげるようにしたり、かかっている時間を短くするようにしてあげましょう。
体をこするのは子供用スポンジで
子供の肌はさわってわかる通り非常にきめ細かくデリケートです。大人用のナイロンタオルでゴシゴシ洗うのはそこに傷をつけているようなものです。強くこすれば汚れ(垢)が取れると思ったら大間違いです。きめ細かいスポンジか、大人の手のひらでしっかり泡立てて、泡でやさしく洗うことを心がけましょう。モデルさんは自分の手だけで洗っているそうですよ。
お湯の温度は適温に
多くの育児本に、1歳児の場合は36度~38度が適温であると書かれています。38度の温度は大人が入ると少しぬるく感じる温度です。しかし子供にとってはちょうど良い温度になります。大人が快適と感じる40度は、子供にとっては熱すぎます。「この温度だと風邪をひく」と思い、いつのまにかお湯の温度が高くなっていませんか? 感覚だけで温度を計るのではなく水温計をつかって湯船の温度を見直してみましょう。
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ここまでやれば、お風呂嫌いも少しは改善すると思います。でも、嫌いじゃなくなっただけで、これではまだお風呂好きではありません。ここからはお風呂を好きになってもらいましょう。
お風呂をもっと好きになってもらう
ここからは子供にお風呂好きになってもらいましょう。お風呂が好きになる方法も簡単です。お風呂に入ったら、いいこと(楽しいことや面白いこと)が起きるようにすればいいのです。
歌を歌おう
お風呂は音が反響して普段とは違った感じで音が聞こえます。子供にとってはとても楽しい世界になります。お風呂に一緒に浸かって親と一緒に歌を歌ったり、数を数えたり声をだして遊んでみましょう。
お風呂限定のオモチャを用意しよう
お風呂入って楽しいことがないと、お風呂を好きにはなりません。そこで活躍するのがお風呂玩具です。ポイントはそのオモチャをお風呂限定オモチャにしておくことです。普段よく遊ぶオモチャではなく、お風呂の時間しか遊べないおもちゃを用意しましょう。そうすることによってお風呂に入る動機づけが強力なものになります。
動画で遊ぶ
お金はかかりますが防水ケースにスマホを入れて動画なども良いでしょう。これも、お風呂でしか見れないようにすれば効果大です。
お仕事の担当を与えてみる
子供は大人がやっていることを真似したがるものです。例えば、入浴剤を入れることや、パパやママの体を洗うお手伝い、シャンプーのノズルを押すことなどなんでもいいので簡単なお仕事を与えてみましょう。お風呂に入るときは「お仕事いくよ」というとすぐ立ちあがっていくようになるでしょう。かわいいシャンプーボトルをつかうと効果が上がりますよ。
脱衣所も楽しくしよう
脱衣所もお風呂の一部です。服を脱ぐときは脱いだ服をカゴに入れるお仕事をさせたり、体をふくときはバスタオルでマントやドレスを作ってあげたり、「いないいなばあ」をすると子供は喜びます。かわいいバスタオルを使うのもいいかもしれませんね。ドライヤーの温度も注意しましょう。
お風呂は危険もあるよ
お風呂が楽しくなることはいいことばかりではありません。お風呂が楽しくなりすぎると子供は調子に乗っておふざけするようになるでしょう。1~4歳児の死亡原因の第1位は「不慮の事故」です。子どもがお風呂で溺れる事故は非常に多いのです。
水深10cmで溺死した例もあります。大人がシャンプーをして目を離しているとき、シャワーを浴びていて音が聞こえないとき、体をふくときにお風呂場と脱衣所で別々になるときは特に注意しましょう。また、お風呂から出た後、他に入る人がいない場合は早めに水を抜いておきましょう。子どもが誤って転落する事故も非常に多いそうですよ。
最後に
子どもと一緒にお風呂に入ることは、親子の大事なスキンシップとなります。日中は仕事が忙しくてなかなか遊んであげられない私にとっても、お風呂の時間は子供としっかり向き合い愛情を注ぐことができるとても重要な時間です。そして、子供と一緒にお風呂に入れるのなんて、子供が小さい限られた期間だけです。
その大事な時間が子供にとって楽しくない思い出になるのは親としては辛いですもんね。