北海道新幹線 安全運行と利用拡大が課題に

北海道新幹線 安全運行と利用拡大が課題に
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26日に開業した北海道新幹線は大きな混乱もなく初日の運行を終え、順調なスタートとなりました。ただ、青函トンネルの維持費がかかることなどから当面は赤字が見込まれており、安全運行の継続と並んで利用拡大の取り組みが課題になります。
北海道新幹線は整備計画の決定から43年を経て、新函館北斗と新青森の間で26日に開業しました。初日は臨時列車を含めて合わせて32本が定刻どおりに運行され、混乱は見られなかったほか、函館市など各地の観光地や記念の催し物会場は本州から来た観光客らでにぎわいました。
また、新幹線の開業に伴って、並行する在来線のJR江差線が第三セクターの「道南いさりび鉄道」として生まれ変わり、26日に出発式を行って新たなスタートを切りました。
北海道新幹線は順調な滑り出しとなりましたが、青函トンネルの維持や管理に多額の費用がかかるため、向こう3年間の平均の収支は年間およそ48億円の赤字が見込まれています。経営の安定には利用客の増加が必要で、観光やビジネスの需要をどう掘り起こすかが課題です。
また、青函トンネル内や厳しい冬場での安全運行の継続も不可欠で、JRや地元の自治体などが一体となって取り組む必要がありそうです。