アジア > アジアニュース

台湾・国民党主席に洪氏 親中姿勢に反発も

2016/3/26 20:18
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 【台北=山下和成】台湾の国民党は26日、主席選挙を実施し、ベテランの洪秀柱・前立法院副院長(国会副議長、67)が当選した。1月の総統選挙で敗北し、主席を辞任した朱立倫・新北市長(54)の後任として月内にも就任する。党内では対中国政策を巡る洪氏の親中的な姿勢への反発も根強く、党勢回復は容易でなさそうだ。

 党員が投票する主席選には4人が立候補したが、洪氏と黄敏恵・副主席(57)の女性候補の事実上の一騎打ちだった。投票率は41.61%で洪氏の得票率は56.16%、黄氏は33.02%だった。任期は通常は4年だが今回は補選のため17年8月までとなる。洪氏は当選後、「団結すれば党の希望と明日を取り戻せる」などと語った。

 1月の総統選では朱氏が、台湾独立を志向する最大野党・民進党の蔡英文主席(59)に大敗した。洪氏は党内の親中派に支えられて当選したが、「親中路線では民意の支持を得られない」(党中堅幹部)との指摘も多い。今後は黄氏など台湾の独自性を重視する「本土派」が反発し、分裂騒ぎに発展する可能性もある。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

電子版トップアジアトップ

関連キーワード

洪秀柱、新北、蔡英文

【PR】

NIKKEI ASIAN REVIEW

Asia300

    [PR]