ソウルの高齢者4割が労働に従事、1日13時間で月12万円

 ソウル市の65歳以上の高齢者のうち、およそ4割が働いており、自営業者ではない賃金労働者は1日13時間働いて月に123万ウォン(現在のレートで約11万9000円、以下同じ)稼いでいることが分かった。

 ソウル研究院が先週発表した政策報告書『働くソウルの高齢者の特性と政策方向』によると「昨年基準で、ソウル市の高齢者人口は124万人。このうち46万人(38%)は仕事をしていると推定される」という。これは、韓国全体で見た高齢者雇用率(27%)=2014年=より大幅に高い数値だ。

 働く高齢者は、賃金労働者が34%、自営業者が66%だった。同研究院が昨年4月から5月にかけてソウル地域の高齢労働者1000人を対象に訪問調査を行った結果、賃金労働者は一日平均12.9時間働き、月平均122.8万ウォン(約11万8500円)稼いでいることが分かった。一般の賃金労働者の月平均賃金約320万ウォン(約30万9000円)=2014年雇用労働部〈省に相当〉統計=の4割に満たない。

 職業別では、警備員・清掃員・宅配員・ヘルパー・家政婦・運転手など単純労働従事者が85.4%と最も多かった。働く理由としては「生活費の工面(62.2%)」「老後の資金の準備(11.9%)」「ポケットマネーが必要だから(8.5%)」などが挙げられた。また、自営業に従事する高齢者は一日平均10.9時間働き、月平均159.3万ウォン(約15万3700円)稼いでいることが明らかになった。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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