中川竜児
2016年3月26日20時59分
大阪府阪南市で市立の4幼稚園と3保育所を全廃し、旧家電量販店を改修した600人規模の認定こども園をつくる計画が進んでいる。異例の場所と規模に驚いた子育て中の母親らは反対の声を上げたが、関連予算は市議会を通過。「子どもの将来に関わる大切な話を勝手に決めないで」と、賛否を問う住民投票の実現に向けて動き出した。
「市民の声を聞いて下さい」。24日、阪南市役所前で母親ら約50人が「住民投票を求めます」の横断幕を掲げた。9カ月の長女を抱く樋之口(てのくち)敬子さん(36)は「あの建物に600人もの子が集まる。どんな影響があるか不安」と話した。
市の計画では、国道に面した旧ヤマダ電機阪南店(鉄骨2階建て、延べ約6800平方メートル)を買収し、0~5歳児約630人が通う幼保連携型認定こども園を整備。子育て相談などの機能を併せ持つ「総合こども館」として2018年の完成を目指す。
残り:1000文字/全文:1389文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!