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モロッコがPKO撤収要求 西サハラめぐり潘氏発言に反発
北アフリカのモロッコは西サハラに派遣されている国連平和維持活動(PKO)要員84人を撤収させるよう国連に要求した。モロッコが実効支配する西サハラについて国連の潘基文事務総長が「占領されている」と発言したことに対する措置。国連のドゥジャリク事務総長報道官が17日の記者会見で明らかにした。
ドゥジャリク氏はモロッコの要求について「前代未聞だ」と非難。実際に要員が撤収すれば、西サハラに展開しているPKOの国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)の継続が難しくなるとの危機感を示した。
今月上旬、モロッコの隣国アルジェリアの西サハラ難民キャンプを訪問した潘氏は、西サハラがモロッコによる占領状態にあると指摘。モロッコ政府が反発していた。(共同)