クルーズ客船、京都・舞鶴に 今年初、観光など効果期待
外国船籍の大型クルーズ客船「シー・プリンセス」が25日、京都府舞鶴市松陰の舞鶴港・西港第2埠(ふ)頭に寄港した。舞鶴港へのクルーズ船入港は今年初で、同船の舞鶴入港も初。オーストラリアからの乗客が桜の咲き始めた京都市や、天橋立(宮津市)などで観光を楽しんだ。
バミューダ船籍で米プリンセス・クルーズ社が運航。全長約260メートル、総トン数約7万7500トン。シドニー発着「チェリー・ブロッサム・クルーズ」(42泊)と題して乗客約2千人を乗せ、香港や釜山などを経て、日本では舞鶴、金沢、横浜などに寄港する。
乗客は入国手続きを終えると、観光バス25台に分乗して京都市や天橋立に向かったり、舞鶴市内で田辺城跡の散策や座禅などの体験をしたりした。船は同日夜に舞鶴を出港した。
舞鶴港は今年、過去最多となる計17回のクルーズ船入港を予定。「爆買い」で注目されている中国からの便は少ないが、舞鶴発着のクルーズ船が多く、地元関係者は京都府北部での観光や宿泊、船で用いる物資の調達などの経済効果を期待、府内からの利用も呼び掛ける。
【 2016年03月25日 22時20分 】