武内直子原作によるアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」第3期「デス・バスターズ編」が4月より放送されることを記念し、本日3月26日に「AnimeJapan 2016」内でトークイベントが行われた。
「ムーン・コズミックパワー!メイクアップ!愛と正義のセーラー服美少女戦士、セーラームーン!月にかわっておしおきよ!」の変身コールと共に、月野うさぎ/セーラームーン役の三石琴乃が登壇。続いて天王はるか/セーラーウラヌス役の皆川純子、海王みちる/セーラーネプチューン役の大原さやか、土萠ほたる/セーラーサターン役の藤井ゆきよの外部太陽系戦士3人、そしてセーラームーンの衣装に身を包んだ今千秋監督がステージに現れた。今監督は華やかな着物を着たキャスト4人を見つつ、「ちょっと役者さんたちとは違った出で立ちにしました。目立っちゃってすみません」と謝罪するも「これが正装です。『セーラームーン』への愛が溢れて」と、作品への愛をあらわに。
皆川が「『セーラームーン』ファンの皆さんに直接お会いしてのイベントは初めてで、すごくすごく緊張しています」と気持ちを吐露すると、藤井も同調。1990年代からアニメ「美少女戦士セーラームーン」でうさぎ役を務めてきた三石は落ち着いた様子で「(1990年代)当時ちびっこだった皆さんが、今もこうしてここに来てくれている。東映の女の子向け王道アニメーションは大正解だったんだなと実感しています」と来場したセーラームーンファンの観客に語りかけた。
第3期から新たにキャストに加わった皆川、大原、藤井はオーディションで選ばれたときの喜びと、人気キャラクターを演じる際のプレッシャーを口々に語る。藤井は「『セーラームーン』というタイトルのオーディションを受けられるだけで幸せでした。その数分間だけは、サターンになれるわけじゃないですか」と感無量の面持ちで話す。しかし「まだ実感できていない部分もあったんですけど、心待ちにしてくださっている皆さんのお顔を見て、『はあああああ』って実感してきてしまって……」と思いを伝えると、ほかのキャストたちから「今!?(笑)」と総ツッコミ。
今監督は第3期から監督を務めることについて「タイトルがでかすぎるので、プレッシャーが半端ないですね」ときっぱり。「20数年前、自分が憧れていた作品をまさか自分が監督することになるなんて夢にも思わないじゃないですか。しかも私がアニメ業界に入ったきっかけが『セーラームーン』。(手に持っている)このロッドも私物なんです」と愛を隠さない。
オープニング曲、エンディング曲ともに各3パターンが制作される今作。会場では第1話・第2話のダイジェスト映像が上映され、やくしまるえつこが歌うオープニング曲第1弾「ニュームーンに恋して」がスクリーンに映し出された。サターンが画面に登場すると、感極まった藤井が泣く一幕も。みちるとはるかの麗しいシーンでは、キャストたちはそわそわと落ち着かない様子を見せる。エンディング曲第1弾の「eternal eternity」が初公開されて上映が終わると、会場は大きな拍手に包まれた。
最後に三石は「純ちゃんは、一緒にレギュラーをやる前に、こんな切ないセリフを言える人がいるんだと思った人。さやかちゃんは透明感があって、みちるのためにいてくれるって思っちゃった。ゆきよは本当に一生懸命一生懸命ほたるのことを考えて、ときどき地面から浮いちゃうくらい(笑)。それに『セーラームーン』はスタッフにも恵まれていて、愛と根性で作っています」と、セーラー戦士たちの大黒柱らしく挨拶。昨年の「AnimeJapan 2015」ステージイベントと同じく、「月にかわってー?」「おしおきよー!」と観客とのコールアンドレスポンスで締めくくった。
なお「美少女戦士セーラームーン」初のオフィシャルファンクラブ「Pretty Guardians2016-2017」の会員限定グッズのリリースが、「美少女戦士セーラームーン20周年プロジェクト」の公式サイトにて新たに発表された。かつてなかよし(講談社)で応募者全員サービスとして登場した「スウィートハートコレクション」と「守護星モチーフアクセサリー」が、当時のデザインを復刻して販売される。4月10日に東京体育館にて開催される、ファンクラブ発足記念イベントへの参加券付き会員の募集は目下受付中。定員に達し次第終了となる。