日本体操協会は20日、東京都内で理事会を開き、渡辺守成専務理事(57)が10月に東京で開かれる国際体操連盟(FIG)総会で会長選に立候補することを承認した。

 当選すればアジア人初。渡辺氏は「世界のスポーツ界における体操の地位を上げたい」とし、日本協会の二木英徳会長は「加盟国から多くの支持を得て、ある程度いけるという確信がある」と期待を寄せた。

 1980~90年代に国際卓球連盟会長を荻村伊智朗氏が務めたが、現在は日本人の国際連盟会長は1人もおらず、国際スポーツ界での影響力低下は長年の課題となっている。

 渡辺氏は北九州市出身。東海大体操部時代にブルガリアへ留学し、ジャスコ(現イオンリテール)入社後は新体操教室の事業展開に携わった。98年から日本協会理事を務め、2012年にFIG理事に初当選した。

 FIGのグランディ会長(イタリア)は16年までの5期目で退任する意向を示しており、欧州体操連合のグルゼク会長(フランス)が立候補を表明している。