韓国で日本酒の試飲会 海外では最大規模

韓国で日本酒の試飲会 海外では最大規模
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日本酒の輸出先として世界第2位の韓国で日本各地の地酒の魅力をもっと知ってもらおうと、およそ80の蔵元が参加した海外としては最大規模の試飲会が開かれ、訪れた大勢の韓国の人たちが日本各地の地酒を楽しみました。
この試飲会は、ソウルの日本大使館と日本酒の輸入業者らが合同で開催したもので、26日と27日の2日間、ソウル市内の会場には日本各地からおよそ80の蔵元のブースが設けられました。
日本大使館によりますと、参加した蔵元の数は海外での日本酒の試飲会としては過去最大規模だということで、合わせて300以上の銘柄の日本酒や焼酎がふるまわれました。韓国は日本酒の輸出先として世界第2位で、最近は若い人たちの間でも人気が高まっています。
26日はおよそ2000人が会場を訪れ、一つ一つ異なる地酒の味や香りを飲み比べていました。訪れた20代の男性は「どのお酒も少しずつ異なっていて、とても魅力的です。きょうは一日楽しく過ごせそうです」と話していました。
また、世界で日本酒の魅力を伝える活動をしているサッカー元日本代表の中田英寿さんも会場を訪れ、日本酒をPRする酒蔵の人たちを激励していました。
このイベントを巡っては、韓国の市民団体が「福島の原発事故のあと日本の食品にはまだ不安がある」などと主張し、中止を求めていましたが、日本大使館は「提供されるお酒はすべて両国での検査をパスし、すでに韓国で流通しているもので安全だ」と説明しています。