お腹のブヨブヨが気になり始めたメタボ予備軍のアラフォーへ。世の中には様々なダイエット法があふれていますが、今この記事を読み始めた、ということは…
今度こそ痩せる!という決意を持った皆さんに、おカネも手間もかからない、究極のダイエット法というほどのものでもないのですがをこっそりお教えします。
それは、早食いを辞めるだけです。
「え、それだけで痩せるわけないわな?ウソでしょ]
ごもっともな疑問にお答えすべく、痩せる根拠とコツをお伝えします。
ダイエットの基本は運動と食事と継続
ダイエットの基本は運動と食事です。そのため世にあふれるダイエット関連商品は運動と食事に関わるものが多い。
ダイエットが失敗する原因のうち、おそらく一番大きなものが「続かない」。
どのようなダイエット法を実施したにしても、きちんと続けられた人だけが、ダイエットに成功し、メタボを改善、あるいは予防できています。
今回は食習慣からメタボ予防のダイエット法を考えます。
究極のダイエット法、そのコツは?
究極のダイエット法は、ずばり早食いを辞めること、ですが、ダイエットに失敗するのはどの方法も長く続けられないということ。
早食いを辞めるコツは、一人で食べるのではなく、誰かと一緒に食べることです。そして他の人の食べるペースを見ながら、一番最後に食べるようにすること。
これだけです。
順調にダイエットしていた糖尿病患者さんの例
糖尿病の治療で、体重コントロールのため食生活の改善をしていたAさん。4ヶ月で75kgの体重が70kgになり、血糖値も低くなったのですが、4ヶ月目から体重も血糖値もほとんど動きがなくなりました。
食事日記を付けてもらっていたので、点検し問題点を探ると、エネルギーの摂取と栄養バランスは問題ありません。原因は食事時間にありそうです。早食い、さらに満腹感を得られないので食べ過ぎの傾向がありました。
早食い改善のためのアドバイス
- 一口で20回以上噛む
- 口の中の食べ物を全部飲み込んでから、次の物に箸をつける
- 飲み込んでしまいがちな麺類より、感で食べるご飯を食べる
- 十分噛まないと飲み込めない野菜や海藻類などの、食物繊維の多いものを意識して食べる
試しにご飯を口に入れ、20回噛んでみてください。以下に普段噛んでいないか、びっくりすると思います。
20分以上時間をかけて食べる、よく噛む、と言うのは想像以上に大変なことです。そこで、一人で食べず、人と一緒に食べる、他の人の食べるペースを見ながら、自分が一番最後に食べ終わるようにする。
このアドバイスに従ったAさんは、早食いがなくなり、1ヶ月後には再び体重が減り始めました。4ヶ月後には65kgになり、血糖値もコントロールできるようになり、その2年後にお会いした時は、ほぼ健康状態で落ち着いていたのです。
「ゆっくり食べる習慣が身についたおかげで、生活にゆとりができた気がします」と近況を報告してくださいました。
ダイエットは続けることで成功出来る
部屋の隅にホコリをかぶっている器具や、戸棚の中にずらっと並んだサプリメント、数々のDVDなどなど…頭が痛いって?懐もいたかったのではないですか
どれも続けること無く、メタボも改善されず。
早食いを辞めるだけ、一番最後に食べ終わるようにする、このダイエット法なら習慣化も容易にできるので、無理なく続けることが可能です。習慣化してしまえば、無意識にメタボ予防の食事を続けることに。
メンドーなカロリー計算も必要ありません。おカネもかからない。唯一すぐに効果が現れるわけでないことだけが、デメリット。
メタボ予防の食習慣のポイント
日常でどんな食生活をしているのかを把握することも、重要です。食生活に問題が有ればたいていありますまず、見直しをするところから。
- どんなものを好んで食べてきたか
- 食事にかける時間はどのくらいか
- 外食は多いか(どんな種類が多いか)
究極のダイエット法は、このうち「食事にかける時間」をクローズアップしています。
「いろいろな栄養素をまんべんなく、バランス良く」
ということは、耳にタコが出来るほど聞いていると思いますが、これは食事の基本ですね。
また、同じものを同じだけ食べても、個人個人消化吸収能力や、その後の栄養素の代謝能力も違います。何を食べたか、も勿論大切ですが、食べたものをどう消化吸収し、代謝していくかも重要です。
つまり、食べる順番も健康に大きく関わっているということを、頭の隅においておいてください。この件については、ここでは触れません。
早食いはメタボのもと
どんなに忙しくても、食事には20分以上かけるようにしてください。
脳の満腹中枢が刺激されると、食欲が抑えられます。食べ始めてから満腹中枢に刺激が伝わるまで約20分かかります。つまり、早食いをして、20分以内に食べ終わってしまうと、満腹感が得られず、いくらでも食べることができてしまうのです。これが、早食いは太る理由。
忙しいアラフォーが気になるメタボ、早食いが間違いなくその一因です。
噛めば噛むほどメタボ予防
食事には最低20分時間をかけることが重要な理由は、おわかり頂けたと思いますが、次にやるべきことは、「良く噛むこと」
よく噛むことで、食べたものはゆっくり少しずつ胃の中に入り、糖分も時間をかけて吸収されますから、血糖値の上昇もゆっくりになります。
早食いは、消化器系の負担がおおきくなり、その分トラブルが起きる可能性も大きくなります。よく噛むと歯茎やあごの筋肉の神経が刺激されて、脳内に神経ヒスタミンという物質が放出され、脂肪の代謝を調節する成長ホルモンの働きが良くなり体脂肪が分解されます。
- 食事には20分以上時間をかける(満腹中枢を刺激)
- よく噛む(成長ホルモンの働きで体脂肪が分解)
歯応えのある硬いものを選んで食べると、自然と噛む回数も増えます。
まとめ
お腹が出てきたな、と思ったら、それは糖尿病の最初の警告サインだと思ってください。メタボが気になり始めるアラフォーは、特に注意が必要。
メタボの改善、予防は「食事と運動」です。食生活を改善してバランスのとれた栄養を摂る、適度な運動をする。これが一番のダイエット法。
そして、一番大事なのは、どんな方法でも続けなければ効果は得られないということ。ダイエットの成功はあなたしだい、ということなんですよ。
早食いを辞める究極のダイエット法は、おカネもかからず無理なく続けられます。
次の食事から早速始めてみてください。メタボは怖い生活習慣病の要因ともなりえます。今のうちに改善、予防を。
勿論、何を食べても良い、というわけでないのは言うまでもないことです。
「ナースのひとりごと」~今日も1ページ