2015年10月24日18時37分
■岸田文雄・自民党岸田派(宏池会)会長
池田勇人元首相は首相就任前、1960年代は日本にとって黄金時代になると明言されていたそうです。安保闘争の嵐が吹き荒れ、日本が真っ二つに割れた激動の時代に、60年代は黄金時代になると見通すことは簡単ではなかったのではないか。その後、内閣総理大臣の座を勝ち取り、戦後の最も大切な局面転換と言われる、政治の時代から経済の時代へという大転換を実現して、所得倍増計画を実行し、東京オリンピック、高度経済成長へと突き進んでいったわけです。
政治において大切なものが二つある、一つは政策であり、もう一つは政局であると言われています。まさに池田元首相は未来を見通す政策と、それを実行するための力を持った、偉大な政治家でした。足跡を振り返り、今の政治において我々は、また日本の政治はどうあるべきか、思いを巡らせなければならないと思っています。(広島県竹原市で開かれた池田勇人元首相没後50周年記念式典で)
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