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【桜井紀雄が見る劇場型半島】あのナッツ姫の父がパイロットを罵倒「車の運転より楽。犬も笑う」 大韓航空で労使対立が激化

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【桜井紀雄が見る劇場型半島】
あのナッツ姫の父がパイロットを罵倒「車の運転より楽。犬も笑う」 大韓航空で労使対立が激化

韓国の大韓航空を中核とする財閥「韓進グループ」の趙亮鎬会長(共同) 韓国の大韓航空を中核とする財閥「韓進グループ」の趙亮鎬会長(共同)

 亮鎬会長は、2014年末にナッツ・リターン事件を起こし、逮捕された趙顕娥(ヒョナ)前副社長の父親。事件当時には、神妙な面持ちで、「娘への教育が間違っていた」と深々と頭を下げた。

 それだけに、インターネットなどでは、今回の「上から目線」の傲慢なコメントを非難する書き込みがあふれた。

10年ぶりスト可決、経営側は飛行拒否の機長を解雇

 発端は、大韓航空の労使対立にある。同社操縦士労組は、経営陣に「年俸37%アップ」を突き付けたが、交渉は決裂。労組は今年2月、約10年ぶりとなるストライキを可決した。運行に多大な影響を与えるため、実行には移していないが、いつでもストに入る構えをちらつかせている。

 今月に入ってからは、「24時間以内連続12時間勤務制限」に反するとして、マニラ便の飛行を拒否した機長に対し、経営側が解雇を通達し、溝はさらに深まっていた。

 ただ、高額年俸が保証され、「貴族労組」とも呼ばれるパイロットらの賃金アップ要求に対しても、冷ややかな意見がある。

 韓国紙、中央日報はコラムで、パイロットらの訴えを「共感し難い主張だ」と指摘した上で、「『賃金37%引き上げ』を叫ぶ操縦士らは、操縦席の後ろの乗客たちの視線が痛くないのだろうか」と皮肉った。

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