中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は20日、北京で開かれた「中国経済発展ハイレベルフォーラム」で演説し、「国内総生産(GDP)に占める負債、特に企業債務の割合が非常に高い。高過ぎる負債比率はマクロ経済の危険要素だ」と警鐘を鳴らした。英フィナンシャル・タイムズなどが伝えた。中国のGDPに占める企業債務の割合は160%、負債全体の割合は230%に達する。
周総裁はまた、中国の外貨準備高が急速に減少していることについては、自然な現象だとした。
一方、最近のドル安で人民元の価値が上昇しているように見えるが、実際には中国が人民元安を目指しているとの見方もある。ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)は最新のリポートで、人民元は対ドルで上昇しているが、他の主要通貨を含むバスケット通貨に対しては2.9%下落していると指摘した。