蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
築かれた新たな絆
(3月16日)
【大相撲】稀勢の里、2敗死守 V戦線残った!!2016年3月26日 紙面から
◇春場所<13日目>(25日・エディオン アリーナ大阪) 横綱白鵬(31)=宮城野=が、36回目の優勝へ大きく前進した。鶴竜(30)=井筒=との横綱対決を制し、1敗のまま単独首位をキープ。稀勢の里(29)=田子ノ浦=と豪栄道(29)=境川=の両大関も2敗を守ったが、14日目に稀勢の里と豪栄道が敗れ、白鵬が勝てば4場所ぶり優勝が決まる。十両は1敗を守った大砂嵐(24)=大嶽=が優勝した。 ◇ 逆転Vへ立て直した。10連勝の後、2連敗で自力優勝が消滅した稀勢の里は、先場所で負けている碧山を右で張って左を差す。逃れようとする相手にもろ差しで寄り切った。土俵下で両手を腰に当てる稀勢の里の顔には、連敗ショックを振り払った安堵(あんど)の表情が少しにじんだ。 日馬富士に負けた12日目は報道陣に背を向けて言葉を発さなかったが、この日は素直な思いを吐き出した。「(気持ちは)まあ、変わらずにやりました。やることは変わらないですから。別に何も変えることはない」 2連敗したからといって特別な手を打つことはない。ただ、朝には仕切り直す姿勢を見せた。導き出したのは原点回帰。この日、場所中の朝稽古でこれまでより多く四股を踏んだ。しかも、きれいな形で。「基本に戻ってまたきょうから。まだまだやりますよ」。気合は十分だった。 琴奨菊に初優勝で先を越された初場所後から、稀勢の里は徹底的に基本動作を繰り返した。「2月からよくやりましたよ。稽古場以外でも。そっちの方が大切になってくる。そういう意味で結果が出ていたと思う。無駄にしたくない。しっかりやってきたことを思い出してね」。積み重ねた努力を台無しにしたくない思いが強い。 14日目の照ノ富士戦に勝てば、白鵬の14日目Vを阻止して千秋楽に望みをつなげる。逆に稀勢の里と豪栄道が負ければ、白鵬が勝った時点で賜杯を奪われる。厳しい状況は変わらないが、昨年夏場所の照ノ富士のように13日目まで白鵬を1差で追う展開から逆転初Vを飾った例もある。「どこまでやれるか。しっかり準備してやることをしっかりやっていきたい。あと2日、集中してやりたい」。悲願をかなえるためには諦めの悪い男になるだけだ。 (永井響太) PR情報
|