蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
築かれた新たな絆
(3月16日)
【サッカー】岡崎100試合王手!! クライフさんみたいになりたい2016年3月26日 紙面から
サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を目指す日本代表は25日、さいたま市内のグラウンドでアジア2次予選最後となるシリア戦(29日・埼玉スタジアム)に向けた練習を行った。エースFW岡崎慎司(29)=レスター=は、24日に亡くなった元オランダ代表のヨハン・クライフさんのように日本サッカーを引っ張る存在となることを誓った。 5−0というアフガニスタン戦での大勝から一夜明け、報道陣とのやりとりを楽しんでいた岡崎の表情が、神妙に引き締まった。現代サッカーに大きな影響を与えたオランダのスーパースター、ヨハン・クライフさんの逝去。英雄の死に際して感じ入ったのは、技術や実績よりも、サッカー愛だった。「たくさんの人が亡くなった瞬間から敬意を表しているのを見ると、サッカーに愛された人なんだと思う。そんな人に、自分もなりたい。自分もそれくらい、今でもサッカーをもっと好きになりたいと思う」。 子どものころから名前は知っていた。「実際にクライフさんがやってるターンだったのか…。そこまで印象がないので」と苦笑しながらも、自己流のクライフ(?)ターンを練習したりもした。そんなふうに世界中のサッカー少年に影響を与えられる人物こそ、岡崎がめざす理想の姿だ。 だからこそ、国際Aマッチ通算100試合出場に王手をかけた今、後輩たちに見せたいものがある。 「次は本当に代表初戦かのような気持ちで臨みたい。結果を出してやろうと。それが30歳になる選手としていいのかはわからないけど、若いやつらが何かを感じ取ってつなげてくれたら。言葉やサポートよりも、のしあがっていきたい思いをプレーに込めていくほうが伝わると思う」 代表通算50得点もあと「2」に迫った。 「納得していない試合のほうが多い。だから試合に出続けたいし、点を取り続けたい」 泥くさく、貪欲に−。美しさを求めたクライフさんとは趣は異なるが、サッカーを通じて何かを伝えようというスピリットは同じ。日本サッカー界のトップランナーは、記録と気概で引っ張っていく。 (宮崎厚志) PR情報
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