春を告げるヨシ焼き 渡良瀬遊水地

春を告げるヨシ焼き 渡良瀬遊水地
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群馬、栃木、埼玉、茨城の4つの県にまたがり、湿地の保護を定めたラムサール条約に登録されている渡良瀬遊水地で、春の訪れを告げる「ヨシ焼き」が行われました。
渡良瀬遊水地のヨシ焼きは毎年この時期に行われ、枯れたヨシを焼くことで春に芽吹く新芽の成長を促し、湿地にすみついた害虫を駆除します。
ことしのヨシ焼きは雨のため1週間延期され、26日は早い時間から地元の関係者およそ500人が集まり、バーナーを使ってヨシに火をつけていきました。燃やす範囲は1500ヘクタールで、遊水地全体のほぼ半分の面積になります。遊水地の周辺には多くの人が見物に訪れ、黒い煙を上げながら炎が広がっていく様子を写真に収めていました。
近くに住む76歳の男性は「近くに住んでいますが、初めて見に来ました。ヨシ焼きは遊水地の自然を守るためにも必要なことだと思います」と話していました。また、栃木県小山市から家族と訪れた11歳の男の子は、「迫力のある火を間近で見ることができました」と話していました。