2016年3月21日
昼12時から前橋市内で中村紀雄・元群馬県会議員の叙勲祝賀会があった。 来賓として祝辞を述べた。
中村紀雄・元県議は、前橋市の県議を7期務め、県議会議長等を歴任した重鎮だ。 群馬県初の県令だった楫取素彦(かとり・もとひこ)研究の第一人者としても知られている。
「清廉潔白」というのは、まさにこのひとのためにあるような言葉だと思う。 真面目で誠実な中村元県議は、選挙も強かった。 毎回、上位当選を果たしていた。 国会議員では、尾身幸次・元財務相と親しかった。
祝賀会の会場は満席。 第2会場を設けなければならないほど、大勢のひとが集まっていた。 が、地元の代議士である佐田玄一郎衆院議員の姿は見えなかった。 恐らく呼ばれていないのだ。
そう言えば、この叙勲祝賀会の発起人の1人だった山本龍・前橋市長の選挙にも、佐田議員はほとんど関われなかったらしい。 議員本人はもちろん、事務所の秘書さえ選挙関係の集会に出ることを許されなかったと聞いた。 事実だとすれば、これもある種の「異常事態」だ。
現職の佐田衆院議員が信頼関係を築けていないのは、1区県議団だけではない。 衆院群馬1区最大の票田である前橋市の市長との間にも大きな溝が出来てしまった。(ため息)
実はこの叙勲祝賀会に1区県議団メンバー9名のうち、7名(?)が出席していた。 普通なら個々の議員の席に飛んでいくところだ。 が、この席では敢えて言葉を交わさなかった。 そんな雰囲気でもなかった。
さて、「衆院群馬1区公認候補差し替え問題」のシリーズも、いよいよ「その12」に突入する。
先日、ある若手議員がこう言った。 「一太さん。群馬1区、佐田先生の件で揉めてるらしいですね。県議団の一部と党本部が協議して決める(?)と聞いたけど、現職の国会議員を交代させるかどうかという問題でしょう。地元の自民党国会議員が何の調整もしないって、どう見ても変ですよね?」と。
「そうだろ?オレもそう思う」と言いかけてやめた。 「いや、いろいろ複雑な問題があるんだよ!」とだけ答えた。 が、心の中で「やっぱり、これが普通の感覚だ」と思った。
これまでのブログの内容を踏まえ、群馬1区問題に関する山本一太の立場を改めて明らかにしておきたい。 あらゆることから考えて、今回の1区県議団9名の行動には「理」がある。 やむにやまれぬ決断だ。
過去のブログに書いたように、この県議たち(特に新人を除く8名)のことはよく知っている。 それぞれ持ち味は違っても、全員が義理と人情を重んじる上州人だ。 意気に感じれば、損得抜きで行動するタイプのひとが多い気がする。
その県議たちが「次の衆院選挙で地元の現職衆院議員の公認申請はやらない」という方針を正式決定し、並んで記者会見までやった。 これもどこかで書いた憶えがあるが、「よほどのことがない限り」こんな行動を取るような人たちではない。 彼らには、そうせざる得なかった「理由」がある。
日頃から真面目に政治の仕事に取り組み、有権者と真正面から向き合っているからこそ、1区の県議たちは「有権者」(それぞれの支持者)の気持ちを無視出来ないのだ。 彼らの苦しい立場は、党本部にもぜひ、理解してもらいたい。
地元の先輩議員である佐田玄一郎衆院議員には申し訳ないが、このまま現職を公認しても、次の衆院選挙に勝つのは難しい。 少なくとも自分はそう思う。
考えて見て欲しい。 1区県議団(県議9名の後援会組織)が全く動かず、最大の票田である前橋市の市長の協力も得られず、自民党の支部役員(=自民党員)の大多数が怒ったままで、候補者本人の後援会もまともに機能せず、加えて、そうでなくても有名無実の(まとめるひとが誰もいない)国会議員団が後ろ向きという5重苦、6重苦の状況の中で、どうやって選挙を戦えというのか。 そもそも佐田議員の選対組織自体が立ち上がらない可能性が高い。
しかも、群馬1区の県議団はルビコンを渡った。 「現職候補の公認申請拒否」という点に関しては、退路を断っている。 今の状態のまま、党本部が彼らの必死の嘆願を無視して現職を公認すれば、「分裂選挙」は必至だ。 この「最悪のシナリオ」だけは、何があっても避けねばならない!
安倍自民党の執行部は強力だ。 情報力も決断力も行動力もある。 地元有権者の民意を踏まえた群馬1区県議団の悲壮な決意を一蹴するようなことはないだろう。 群馬1区に関するあらゆるデータを分析し、その上で適切な決断をしていただけると信じている。
追伸:
1.群馬1区の公認問題がどうなるのかは予断を許さない。 が、仮に公認候補の決定権を持つ党本部が、現職以外の候補者を公認すると決めたとしよう。 その場合は、新たな候補者(新しい小選挙区支部長)を見つける必要が生じる。
一部に「群馬1区の公募で選んだらどうか?」という意見もあるようだ。 が、自分はこの手法には反対だ。 現職がいる中での「公募」なんて規定上も出来ないし、(今のような情勢の中では)やるべきでもないと考えている。 そう思う理由は「その13」で詳しく解説する。
2.群馬の参院議員・山本一太は幸運だ。 他の県の参院議員で「地元の自民党県議団のほぼ全員が好き」などと本気で思っているひとは少ないと思う。
個人的な感情は抜きにしても、今回の1区県議団の行動はやむを得ない流れだったと感じている。 誰もが望まない「党本部と群馬1区の分裂選挙」も、結局は回避出来ると確信している。
ただ、これだけは信頼する県議団の方々に申し上げておきたい。 「分裂選挙」とは、そんなに生易しいものではない。
自民党本部が群馬1区県議団の覚悟を侮るようなことはないだろう。 が、逆に党本部の力も見くびらないほうがいい。 党本部は「敵」に回したら恐ろしい存在だ。
これ以上は書かない。 でも、私のこの言葉は胸のどこかに置いておいてください。
◇山本一太オリジナル曲:
「素顔のエンジェル」
「マルガリータ」
「かいかくの詩」
「一衣帯水」
「エイシア」