集団移転地にJRの新駅が開業 宮城・石巻

集団移転地にJRの新駅が開業 宮城・石巻
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東日本大震災で被災した人たちの大規模な集団移転が進められている宮城県石巻市の蛇田地区にJR仙石線の新しい駅が開業しました。
開業したのは仙台市と石巻市をつなぐJR仙石線の「石巻あゆみ野駅」です。駅前では26日、開業を祝う式典が行われ、石巻市の亀山紘市長が「駅の開業を被災地復興へのさらなる一歩としたいと思います」とあいさつしました。このあと、地元の高校生による吹奏楽の演奏が披露され、ホームから列車が出発するのに合わせて関係者がテープカットをして開業を祝いました。
石巻市蛇田地区では、被災した2000世帯余りが移り住む被災地で最大規模の集団移転が進められていて、駅名の「あゆみ野」は、まちの復興をイメージして名付けられたということです。JRによりますと、駅は通勤や通学などで1日およそ300人の利用を見込んでいるということです。
新駅の近くに住む33歳の男性は「田んぼしかなかったところに駅ができて、震災後、本当に様変わりしました。これから通勤に使いたいと思います」と話していました。震災後、被災地に新しいJRの駅ができるのは初めてです。