日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • google+

USJ散策は「美術」 インチキ高校が10年も野放しのワケ

「『おみやげを見る』も『アイスクリームを食べる』も『レストランで夕食』も同じ“家庭科”を履修していたことになっています。学習指導要領から大きく逸脱していて、悲惨な水準の内容。こんな授業で卒業資格を与えるのは明らかにおかしい。緊急的に対応することも検討しています」

 支援金の不正受給事件では、国が生徒に代わって支払う授業料を、架空の生徒をデッチ上げて受け取っていたことがわかっている。ユーレイ生徒に、まともな授業もゼロ。要は実態の怪しい学校に税金が払われ続けていたわけだ。

「ウィッツ」の開校は2005年9月。約10年半もの間、なぜ、こんな“デタラメ学校”が野放しにされてきたのか。同校の創設者と親密な関係を築いていたのが下村博文前文科相だ。

 創設者は下村氏の後援会「全国博友会」の会長で、経営する塾を通じて政治献金も続けていた。ウィッツの設立時、下村氏はちょうど文科政務官を務めていた。下村氏は後援会の“ドン”のデタラメを知っていたのか。下村事務所は「担当者が出払っている」と答えるのみだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のニュース記事