このドラマは、若いキャストがそろった現場です。「ライバルという意識はありますか?」と聞かれたこともあるんですが、僕の中では、「バチバチ切磋琢磨していい作品を」というより、仲間という感覚の方が近いかもしれないです。僕が演じる晴太は、練(高良健吾)くんや小夏(森川葵)ちゃんとのお芝居が多く、4話くらいまでがっつり6人でひとつのシーンを演じる、ということがなかったんですけど、だからこそ、ということもあるのかもしれません。例えば僕がいないシーンを見たときでも、「負けていられない!」みたいな気持ちは全然生まれなくて、その作品のひとつとして素直に「ああ、良いなぁ…」ってしみじみ思うような、落ち着いた感情の方が強かったです。それぞれが演じるキャラクター自体、色が全然違うということもあるからか、例えば今日、小夏ちゃんの芝居場のシーンを撮ったんですけど、その時も、一緒にそこに映っているひとりとして、小夏ちゃんのことを一生懸命考えていました。そういう仲間意識の方が強かったですね。