現場でもよく、共演者のみなさんとこのドラマの話をしています。最初のころの撮影で高良健吾さんと話していたのは、晴太も地方出身なのに一番地元感がない、ということ。ずっと東京に住んでいるような感じというか。でも同時に、東京出身じゃない感じもするんです。この微妙な感じ(笑)。しゃべっている自分を俯瞰して見ているようなヘンな落ち着きもあるし。晴太はもう、東京の良いところも悪いところも知ってる。知ってる、というか、多分、知っちゃったんじゃないか、と。それって、同じことかもしれないけど、実は違う気がするんですよね。高良さんとそんな話をしていて、その「知っちゃった」という言葉が、凄くしっくりきたのを今も覚えています。