このときを待っていたぞー!!
「きんどう」さんや「なんだかおもしろい」さんをはじめとする各種ニュースサイトにて、少し前から話題になっていた、Kindleストアの20%ポイント還元セール。
それが25日から、“最大50%還元”にまで広がった*1と聞いて、買い逃した本や気になる本がないか、とんでもない冊数のセール一覧を凝視しておりました。さすがに全部は確認できないけど。むしろ「欲しい本」で検索して、それがポイント還元対象になっているか個別に見たほうが早そう。
そんななか、ずらっと並ぶセール作品を少し見たかぎりでは、過去にブログでご紹介してきた本もちらほらと対象になっている様子。そこで本記事では、セール対象作品の中から、
- 「実際に読んで自信を持っておすすめできる本」〈推〉
- 「読んではいないものの個人的に気になる本」〈未〉
をそれぞれ「還元ポイント」別に、ざっくりとピックアップしてみました。人気作品に関しては、前述のニュースサイトさんなどのほうが一覧性が高く、参考になるかと思います。なので、以下はあくまで自分の独断と偏見によるものということで、あしからず。
目次
- 50%ポイント還元
- 40%ポイント還元
- 30%ポイント還元
- 『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』〈推〉
- 『乱読のセレンディピティ』〈推〉
- 『新しい文章力の教室』〈推〉
- 『文章は接続詞で決まる』〈未〉
- 『伝わっているか?』〈推〉
- 『「売り言葉」と「買い言葉」』〈推〉
- 『ぼくらの民主主義なんだぜ』〈推〉
- 『世界史の極意』〈推〉
- 『インターネット的』〈未〉
- 『ブログ飯』〈推〉
- 『ノンデザイナーズ・デザインブック』〈未〉
- 『鋼の錬金術師』〈推〉
- 『月刊少女野崎くん』〈推〉
- 『天賀井さんは案外ふつう』〈未〉
- 『うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch』〈未〉
- 『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版』〈推〉
- 『クズの本懐』〈未〉
- 『ガールズ&パンツァー リトルアーミー』〈未〉
- 20%ポイント還元
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50%ポイント還元
『世界を変えた10冊の本』〈推〉
池上彰さんによる、「世界を変えた10冊」のブックガイド。本書で挙げられている本は主に経済・社会・宗教と、いずれも現代の「常識」を整理・再考するような選書となっている。
キリスト教とイスラム教の衝突や、今も世界情勢を大きく動かし続けている思想体系などを概説している点から、「2010年代に読むべき10冊」とも言い換えられるかもしれない。全く関係がないように見えて、実は明確につながっている「世界」の問題を俯瞰するという話題の広さの割に、中学生くらいからでも読めそうな、敷居の低い1冊という印象も受けました。
『持たない幸福論』〈推〉
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎単行本)
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: Kindle版
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おなじみ、プロニートである著者による、「生きづらさ」を緩和するための考え方。「僕はこういう風に考えていますよー」くらいの感覚で受け止められる口調で、とてもゆるゆると読み進められる文章と構成。
「それはおかしいからこうするべき!」と断言するようなことはせず、「普通」の価値観の優位性や歴史に関しても客観的に分析しつつ、「それでも辛いなら、逃げ出せばいい」と別の選択肢を示すような言説です。日々をあくせく過ごしている人に大小さまざまな感慨をもたらすであろう、若い世代から上の世代まで、どんな層にでも勧められる一冊。
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』〈未〉
何かと話題の「人工知能」本ということで、チェック。
『日本の路地を旅する』〈未〉
セール対象商品の一覧を見ていて、ふと目に留まった作品。書名も然ることながら、レビュー欄に多くの好評な長文感想が散見されるため、おもしろそうだなーと。
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学』〈未〉
『マンガで分かる心療内科』でおなじみ、ゆうきゆう先生の著書。92%OFF+50%ポイント還元の、実質54円という安さ。
『みんなのイラスト教室』〈推〉
ASIAN KUNG‐FU GENERATIONのジャケット絵などでおなじみのイラストレーター、中村佑介さんの作品。写真と実例を示したうえでの平易な解説文は本当にわかりやすい……というか、それこそ中学生くらい向けの「教科書」を読んでいるような感覚。
絵を描かない人でも、純粋に楽しめる読み物。同時に、イラストの「見方」が変わること間違いなしです。
『死神の精度』〈推〉
伊坂さんの作品を読んだのは初めて。友達に薦められたとおり、各物語が少しずつ繋がっているのがおもしろい。
特に最後の、「死神 対 老女」。ある意味で今までの話のまとめとなっており、全てがリンクしていく様子は読み終えてすっきりする。自分の想像に過ぎませんが、アレを目にした死神は、老女を「見送り」にしたんじゃないかと思ってる。
『下読み男子と投稿女子』〈推〉
下読み男子と投稿女子 ?優しい空が見た、内気な海の話。<下読み男子と投稿女子> (ファミ通文庫)
- 作者: 野村美月
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2015/08/29
- メディア: Kindle版
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徹頭徹尾、きれいにまとまった王道の青春モノ。会話文が多めの文章に、徐々に縮められていく2人の関係性、恋愛感情へと至る前のもどかしさ、導き手としての魅力的なサブキャラクターに、悪者のいない優しい世界。
見せ方はどちらかと言えば少女マンガっぽくはあるものの、程よく“ライトノベルしている”作品という印象。しかし一方では、とにかく「物語」と楽しく向き合うキャラクターたちから我が身を省み、考えさせられる部分も。楽しいもの、好きなものを素直にそうだと言える、そんな大人に、僕はなりたい。
『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!』〈推〉
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!<艦隊これくしょん -艦これ-> (ファミ通文庫)
- 作者: 築地俊彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: Kindle版
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続刊は20%還元。
王道展開。特に違和感を覚えることもなく、素直に楽しむことができた。キャラクターに関しても、ゲームのキャラ付けを最低限に取り入れつつ、魅力的に描かれており、しっくりきた。
二次創作では見かけることの少ない彼女らだったけれど、読後はどこか親近感のようなものを覚えるようになっていたので、非常にうまくいっていると思う。それにしても、ぱんぱかぱーん!の印象の強さが尋常じゃなかった(褒め言葉)
『ヲタクに恋は難しい』〈推〉
テンションとノリ的に、人を選ぶ作品であるのは間違いない。けれど、いい歳した成人男子の自分もクソ笑えるくらいには好みの作品。登場キャラが、男女関係なく、“かわいい”んすよ。
「こんな奴ら、絶対にリアルではいないんだろうなあ……」と知りつつも、「でも割と、(ここまでハイテンションじゃないけれど)似たようなノリの会話をするような心当たりはあるし、いてもおかしくないんじゃね?」と思えてしまうようなバランス感覚。退社後に家に集まって缶ビール飲みながらマリカーとか最高か! ちくしょう! 俺も混ざりてえ!!
『実家からニートの弟を引きとりました。』〈推〉
実家からニートの弟を引きとりました。<実家からニートの弟を引きとりました。> (ダ・ヴィンチブックス)
- 作者: 沼津マリー
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: Kindle版
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Webダ・ヴィンチで連載されていた、姉と弟のほっこりマンガ。端から見ればダメニートな弟・ポン太郎氏もかわいらしくユーモアたっぷりに描かれており、不思議と憎めない。そう、本気を出せば強いニートは多いのです。最後は惚れたぜよ。
『モンテ・クリスト伯爵』〈未〉
『Fate/Grand Order』的な意味で。
40%ポイント還元
『100万回生きたねこ』〈推〉
電子書籍化されているとは知らなかったので……。
『弱いつながり』〈推〉
ざっくりとまとめれば、「Googleのシステムによって最適化された、情報を“見せられている”環境から抜け出し、ネットのもたらす“強い絆”から自分を開放するための方法として、偶然性と“弱いつながり”に満ちた旅に出よう!」という内容。
自分の知識からしか選ばれない「検索ワード」の幅を増やすための、「旅」の効用。読んでいて旅に出たくなる良書です。
『傷口から人生。』〈推〉
傷口から人生。 メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった (幻冬舎文庫)
- 作者: 小野美由紀
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/02/07
- メディア: Kindle版
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「エッセイ」というジャンルは「自分語り」という自意識の高さが前面に出てくることもあり、文体によっては人を選ぶ印象が強かった。その点、本書は過去語りという側面も手伝って、どこか過去の自分を“別人”として客観視しつつ描き出しているような印象で読みやすい。
勧めるならば就職活動生、あるいは仕事や働き方に悩んでいる20代若手社員。就活を辞めろと諭すでなく、曖昧模糊な「夢」を追いかけることを勧めるでもなく、「こういう選択肢もあるんだよ?」を示すことで、日々の生活を再考するきっかけとなるのではないかしら。
『人生を面白くする 本物の教養』〈未〉
著者の別作品を読んで、その言説が印象に残っていたので。ポチる。
『男のファッション練習帖』〈未〉
脱オタファッションしなきゃ……。
『空の境界』〈推〉
高校時代の一時期、授業をほっぽり出して読み耽っていた思い出。同人小説として公開され、劇場版が大人気を博するまでに至った名作。ぜひぜひ。
30%ポイント還元
『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』〈推〉
世の中に会話術の本は多々あれど、「コミュ障」の視点から「コミュニケーションとは何ぞや」を語った本は聞いたことがない。その点、本書はコミュニケーションが苦手だと感じている多くの人に寄り添う形でその考え方、方法論を提示しており、非常に気づきの多い内容でした。
筆者が最後に書いているように、「コミュ障」な自分を許せないと考えている人、そんな自分をどうにかしたいと考えている人に対して、全力でおすすめしたい良書です。
『乱読のセレンディピティ』〈推〉
前半部分は読んでいて得心のいく部分が多く、さまざまな事例から「読書」「本」「文章」「言語」を考えることができて非常に示唆的かつおもしろかった。
けれど、後半部分は完全に筆者の主観と体験談、結果論に終始してしまう形となり、文章として興味深くはあるものの説得力はなかったような印象。とは言え、「エッセイ」であると考えればそこまでツッコむようなものでもないとも思う。ひとつの読書法として、学べる点は非常に多いかと。
『新しい文章力の教室』〈推〉
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネスシリーズ)
- 作者: 唐木元
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: Kindle版
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創作、論文、ビジネス文書、ネットなど、一口に「文章」と言っても多岐にわたる今、「文章力」を一冊の本で取り扱うのは無理があると思っていた。そんな諦観を見事にぶち壊してくれた本。
冒頭で「良い文章とは完読される文章である」と断言することで、それを共通の目標にさまざまな文章に応用できる「書き方」を提案している。それも本書は「上手な文章を書くようにはこのような方法をとる」ではなく、「完読される文章を書くためにはこういった書き方をしない」という書き口なので、自分で試行錯誤しながら文章力を伸ばしたい人に勧めやすい。
『文章は接続詞で決まる』〈未〉
どこかで書評を読んで、ほしいものリストにぶっ込んであった一冊。ポチっと。
『伝わっているか?』〈推〉
物語形式で、「コミュニケーション」と「言葉」に関する悩みの事例を挙げながら、相手に言葉が「伝わる」ようになるメソッドを紹介していく内容。
すぐに実践できそうな方法論ではあるけれど、それを自分なりに応用していくには訓練が必要そう。同時に、さまざまな事例と考え方が取り上げられており、取っ掛かりとしては最適な、良書だと思います。純粋に、おもしろかった。
『「売り言葉」と「買い言葉」』〈推〉
「売り言葉」と「買い言葉」 心を動かすコピーの発想 (NHK出版新書)
- 作者: 岡本欣也
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/05/07
- メディア: Kindle版
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「大人たばこ養成講座」でおなじみのコピーライター・岡本欣也さんによる、コピーライティング入門本。実際のキャッチコピーを「売り言葉」と「買い言葉」に分類し、その言葉の性質や込められた思いを読み取っていく内容。
同じ「コピー」であり、同じ「ことば」を使っているにも関わらず、それぞれ性質も効果も真逆になってくるのがおもしろい。短い「コピー」だからこそ奥が深く、「ことば」を考えるにあたっては基本となる視点を説明しているとも言える一冊。
『ぼくらの民主主義なんだぜ』〈推〉
「政治?なにそれおいしいの?」レベルのあんぽんたんにもおすすめできる本として紹介されていたのが目に入り、購入。専門用語などで引っかかることは皆無ながら、非常に読み応えのある一冊でした。
読後感もすっきり、おなかいっぱい。トピックだけを見ると、身近な生活の話から国の問題まで幅広く扱っているのだけれど、それらすべてを引っ括めて「自分ごと」として考えさせるような書き口は、読んでいて腑に落ちた。
『世界史の極意』〈推〉
「新・帝国主義」「ナショナリズム」「宗教紛争(イスラム国、EU)」をそれぞれ世界史から読み解き、過去と現在を類比・検討する内容。一口に言えば、「知識欲がある人」「時事問題をニュース以外の視点で捉えたい人」などが対象読者として挙げられそう。
少なくとも高校の「世界史A」を人並みに勉強していた人であれば「ぜんぜんわからん!」ということもなく、むしろ復習がてら読み進めることができると思う。個人的には、イギリスの教科書の話がおもしろかった。「歴史を考える」ことの大切さ。
『インターネット的』〈未〉
「ネットで何かに携わっているなら、絶対に読んどけ!」とみんなが勧める、糸井重里さんの著書。はい、読みます。
『ブログ飯』〈推〉
序盤に“「鵜呑みにしない」事”を挙げ、途中には読者視点の大切さ、ファン獲得の考え方を詳細に書いている辺り、本書自体も強く「読者」のことを考えて論じられた内容であるように感じた。
小手先のテクニックや方法論でなく、「ブログで飯を食う」に当たっての大前提となる考え方を示した内容。著者の熱量も感じられ、読んでいて純粋に面白かった。
『ノンデザイナーズ・デザインブック』〈未〉
こちらもブロガー向けと聞いたので。
『鋼の錬金術師』〈推〉
全巻が30%還元。
大人買いするか悩むものの、とりあえずメモ。
『月刊少女野崎くん』〈推〉
月刊少女野崎くん 7巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: 椿いづみ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: Kindle版
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全巻対象。
……新刊を買い忘れていた!
『天賀井さんは案外ふつう』〈未〉
天賀井さんは案外ふつう 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
- 作者: 城平京,水野英多
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: Kindle版
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原作&作画が『スパイラル 〜推理の絆〜』コンビの新作漫画。「新連載!」のニュースを知ったあと、忘れてしまっていたので、これを機に集め始めます。
『うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch』〈未〉
うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch 9巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 竜騎士07,夏海ケイ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2015/08/22
- メディア: Kindle版
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全巻対象。
完結後、「あの原作ゲームをよくぞまとめ上げた」と、やたらと高評価を耳にする『うみねこ』シリーズ。原作は好きだったものの、結局最後までプレイできなかったので、読んで補完しなけければ……。
『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版』〈推〉
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版 15巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックスデラックス)
- 作者: 藤原カムイ,小柳順治,川又千秋
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: Kindle版
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全巻対象。
自分にとっての「ドラクエ漫画」と言えば、“あっち”ではなく、『ロト紋』でした。今でも本棚を整理するたびに発見し、読み返してしまうお約束が。
『クズの本懐』〈未〉
最新6巻を除く、5巻までが対象。
アニメ化おめでとうございます!
『ガールズ&パンツァー リトルアーミー』〈未〉
ガールズ&パンツァー リトルアーミー 1<ガールズ&パンツァー リトルアーミー> (コミックアライブ)
- 作者: 槌居,ガールズ&パンツァー製作委員会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2012/12/01
- メディア: Kindle版
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1巻のみ30%還元。2巻は20%。
あれだけ「ガルパンはいいぞ」と言っておきながら、メディアミックスはほぼノータッチだった自分をぶん殴るべく。『ガルパンFebri』は本当によかった。
20%ポイント還元
『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』〈推〉
十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: Kindle版
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珍しく表紙買いした、遠藤周作さんの著作。一口に言えば、「手紙の書き方」を紐解いたハウツー本。
その根底には“「読む人の身になって」書く”という視点があるため、現代のメールやネット上でのやりとりにも当てはまると言って間違いない。同時に「ようなゲーム」をはじめとする「文章術」にもいくつか言及されており、普段からモノを書く習慣がある人に広く勧められる内容です。
『あなたの話はなぜ「通じない」のか』〈推〉
キーワードは、「メディア力」。あらゆるコミュニケーションを円滑にし、ただ会話をやり過ごすのではなく、双方の納得のいく形で「自分」の意見を伝えるための方法を論じた1冊であり、ぜひとも何度も読み返すことで身につけたいと思える読後感でした。
「論理」と「共感」の要素を意識し、自分を理解し、相手を敬うコミュニケーションを心掛けることによって、自分のメディア力が向上し、ひいては信頼につながる。要素要素を切り分けて、日常会話やネットコミュニケーションに当てはめて考えてみたいところ。
『文章力の鍛え方』〈推〉
著者の本を読んだのは、おそらく8、9年ぶりになるんじゃないかと思う。当時読んだ『ホンモノの文章力』『ホンモノの思考力』の内容を踏襲しているだけかと思いきや、現代ならではの「ブログ」による文章発信、多角的な視点の養い方などにも言及されており、示唆に富んだ1冊。
書名の“文章力の鍛え方”を知るべく実践的な方法論を求めて読み始めると面食らうかもしれませんが、文章力以前に必要となる「思考力」を深めるための考え方が数多く紹介されており、読者各々が異なった価値を見出だせる本なのではないかと思います。
『ひとりぼっちを笑うな』〈推〉
友達が少ない、グループに溶け込めない、人付き合いに悩んでいる。そんな「ぼっち」の人に向けて、ひとつの考え方を示した本。
「ひとりぼっちのススメ」のようなものではなく、「ひとりぼっちも悪くないよ?」と、ひとつの考え方を示すような内容。自身を「内向的」だと感じている人におすすめです。
『内向型を強みにする』〈未〉
どこで目にしたかは失念してしまったのですが、書評を読んで気になっていた作品。
『なるほどデザイン』〈推〉
「デザイン」の“デ”の字もわからない自分が、少しでも勉強するべく読んだ入門書。サブタイトルに“目で見て楽しむ”と挿入されているとおり、図解・イラスト・写真が多用されていて、非常に読みやすかったです。
各項目で具体的な例示と比較、何が良くて、何が悪いかがしっかりと説明されているため、それこそ「なるほど!」と頷きながら読み進めることができました。とにかく間口が広く、「デザイン」に対する関心を間違いなく強めてくれるだろう一冊。おすすめです。
『小説 言の葉の庭』〈推〉
映画監督としての新海誠さんは大好きですが、作家としての文章もたまらなく大好き――ということを、改めて実感することができた一冊。同名映画を、監督自ら小説化。6人の視点から描かれる群像劇は、どこか切なく、苦しく、それでも美しく思えるもの。
誰もが何かを抱えながらも、必死に日常を生きている。あくまで「映像の文章化」あるいは「原作」として書かれているように感じた『秒速』と異なり、小説版『言の葉の庭』は映画の世界観を大きく拡張した、「別作品」としても読めるほどでした。映画を観た人は、ぜひぜひ。
『ちょっと今から仕事やめてくる』〈推〉
ちょっと今から仕事やめてくる<ちょっと今から仕事やめてくる> (メディアワークス文庫)
- 作者: 北川恵海
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/05/14
- メディア: Kindle版
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本書の主人公は、“その辺にいそうな最近の若者”として描写されているように見える。ちょっとヒネたところがあり、上司に対して独り言で毒づきはするものの、根は真面目。プライドは高く外部からの揺さぶりに弱いが、やる時はやる。
そんな“普通の若者”が追い込まれるどうしようもない過程を描きつつ、「救い」として赤の他人である“ヤマモト”という存在を持ってきているのがおもしろい。一箇所に自分の思考や思想、存在そのものを縛られることの怖さとその対策を教えてくれる、優しい物語です。
『たまらん!』〈推〉
たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。<たまらん!> (MF文庫J)
- 作者: 比嘉智康
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2015/06/25
- メディア: Kindle版
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「余命一週間」から始まるドタバタラブコメ。型通りのハーレム展開かと思いきや、蓋を開けてみれば男3・女3のゴチャゴチャ多角関係でござった。
相関図を書こうとすると矢印があっちゃこっちゃに伸びており、それをほぼ把握しているのは主人公のみ。今後の波乱を想像させる終わり方になっており、設定に終始した1巻ながら最高――まさしく“たまらん”作品です。言葉遊びと会話のやり取りもおもしろく、早く続きが読みたい期待作。
『メイドインアビス』〈推〉
全巻半額&ポイント還元。
2年くらいからジワジワと目にするようになった話題作。パッと目に入る可愛らしい絵柄とは裏腹に、その世界観は濃厚かつ緻密。物語は、少年少女の冒険譚という王道を踏襲しつつも先が読めない。
1巻時点では世界観の説明が主となるプロローグ部分のようだけれど、先が気になるので一気に最新刊まで買ってしまった。個人的には、いまイチオシの作品。
『やがて君になる』〈推〉
やがて君になる(1)<やがて君になる> (電撃コミックスNEXT)
- 作者: 仲谷鳰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/10/27
- メディア: Kindle版
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はじめての百合漫画。「特別」が実感できない先輩後輩関係の2人が、徐々に互いに惹かれていく物語……かと思ったら、先輩のほうが即堕ちでベタ惚れしてた。
他方ではいまだ「特別」を見つけられず、キラキラと輝きだした先輩を冷めた目線で見ながらも惹かれ始めている後輩ちゃん――という図もまた、対比的でおもしろい。キャラクターの感情の機微が自然と読み取れる描かれ方も魅力的で、早くも3回読んでしまった。続刊がむちゃくちゃ楽しみな作品です。
『青春のアフター』〈推〉
青春の“後始末”を描いた群像劇。「憂鬱になる」との前評判を聞いて読んでみたところ、1巻時点ではまだそうでもないかな、と。単なる青春ラブコメではなく、「タイムスリップ」が鍵となった作品。
ただの三角関係で終わっていればよかったのに、そこに時間軸が加わったせいで、胃痛がマッハ。思春期に深く深く抉られた古傷が、16年をかけて癒せたはずのトラウマが、そのまま純度100%の形で目の前に現れるという、ある意味ではすごく残酷な物語。ラストの展開が想定外だったので、気になって2巻も買っちゃいました。がはは。
※本セールは、27日(日)23:59に終了予定
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